新築のカーテンレール問題!ぴったりにしたい!自力の取り付けは結構大変…

スタイリッシュなカーテンがかかったカーテンレール

カーテンレールはそこまで人目につくものではないからこだわらなくていい・・・と思っている方、実は少なくありません。

でも、実際に設置してみるとわかりますが、カーテンレールは意外と目に付くもの。また部屋によっては毎日使用するので安価なものだと劣化が早く、のちのち後悔することも。

せっかく新築住宅を建てるなら、ある程度こだわっていただきたいところです。

とはいえ、予算に上限がなければ飛び切り良いものを付けたいところですが、そうも言っていられませんよね。

本ページでは新築住宅のカーテンレールの取り付け方を詳しくご紹介。もちろんリフォーム・リノベーションの際の参考にもしていただけるので、ぜひ最後までご覧ください。

カーテンレールの種類!新築こそこだわろう

カーテンレールは、大きく分けて「機能性レール」と「装飾性レール」の2種類あります。

「機能性レール」というのは、学校や病院などさまざまな施設で広く使用されている、ごく一般的なカーテンレール。

スムーズなカーテンの開閉に特化した、アルミやステンレス製の下の画像のようなカーテンレールです。

機能性の高いカーテンレール

機能性レールは軽量で耐久性が高いのが特徴。値段も比較的安いものがあるのもメリットです。

ただし、少々無機質な見た目なので、部屋の雰囲気に合わない場合も。ですから機能性レールを採用する場合は、レール自体あまり目立たないようにして設置するケースが多くなっています。

「装飾性レール」は、文字通り見た目重視のカーテンレールです。

装飾性の高いカーテンレール

素材も金属、木、樹脂などさまざまで、デザインも豊富。

部屋に合わせて選べるメリットはありますが、一方で重さがあったり場所によってはうまく設置できなかったり、またコストも高め。

コストを抑えるため、リビングだけ装飾性レールにして他は機能性レールを採用する・・・という方もいらっしゃいます。

新築でカーテンレールを取り付ける4つの方法

ブルーのドレープカーテン

新築でカーテンレールを取り付ける方法は、主に「施工業者に依頼する」「カーテン専門店に依頼する」「ホームセンターに依頼する」「自分で取り付ける(DIY)」という4つの方法があります。

それぞれの特徴を以下の表に簡単にまとめてみました。

依頼先品質コスト引き渡し時の設置
施工業者
カーテン専門店×
ホームセンター×
DIY(自分で設置)×

どんな方法でカーテンレールを設置するかは自由ですが、それぞれデメリットもあるのでそれを知ったうえで判断したいところ。

さっそくこのあとの項目で、カーテンレールの設置依頼先について詳しく見ていきたいと思います。自分にはどの方法が良さそうか、考えながら読み進めてみてくださいね。

新築のカーテンレールを施工業者に依頼する

ハウスメーカー

家を建てた施工業者に依頼すれば、カーテンレールを設置してもらえます。

この場合、施工業者と提携しているカーテン専門店や内装業者がカーテンレールを設置してくれる場合もあるので、まずは担当者に相談してみましょう。

新築住宅の間取りや壁紙・天井や床の色を考慮しつつカーテンレールやカーテンについて提案してるはず。

ごくシンプルなカーテンレールだけでなく、デザイン性重視の装飾レールなども選択肢に入ってきますし、ブラインドやロールカーテン、プリーツスクリーンといったいろいろなアイテムも提案してくれます。

カーテン&カーテンレールの正確な採寸、その他の設備(エアコンやエアコン用コンセントなど)の考慮もしてくれるので、いざカーテンレールを設置してみたらカーテンとコンセントが邪魔し合う・・・といったことも起きません。

もちろんフルオーダーで細かく仕様を決めていけるので、高品質なカーテンレールを設置することができるでしょう。

メリット

白いカーテンの寝室

施工業者にお願いすれば、採寸から取り付けまで、面倒な作業をすべて任せられます。プロの作業ですから、カーテンレールが曲がって設置されてしまったり、カーテンの幅が足りなかったり、といったトラブルもありません。

加えて大きなメリットなのが、住宅の引き渡し時にカーテンレール(カーテンも併せて依頼すればカーテンも)が設置済という点。

施工業者以外に依頼すると、基本的には家の引き渡しの後にカーテンレールを設置してもらう、もしくは自分で設置することになります。

バタバタしていたら引っ越しまでにカーテンレールの取り付けが間に合わなかった・・・なんてこともなくなるので安心です。

もちろん細かく採寸してくれるので、家にピッタリのサイズのカーテンレールが設置可能。人目に触れることの多いリビングのカーテンだけは施工業者に依頼する、という方も実際に多いんです。

デメリット

寝室にかけた白いカーテン

施工業者は採寸から取り付けまですべてお任せできますが、どうしても費用が高くなりがち。

そもそもカーテンレールの取り付けは標準仕様ではなくオプションになることが多いので、それだけでもコストがかさみます。

また、カーテンレールの採寸や取り付けに必要な人件費、コーディネーターの人件費がかかりますし、施工業者と提携しているカーテン業者は品質の高いカーテンやカーテンレールを取り扱っているケースが多いので、どうしても高額になりがち。

最も手軽かつ品質重視であれば施工業者に依頼するのがおすすめですが、予算が気になる場合は全部屋依頼するのではなく、一番こだわりたい部屋(リビングや主寝室など)だけ依頼するのもひとつの手でしょう。

 

こんな人におすすめ!

ハウスメーカー
施工業者への依頼がおすすめなのは以下のような方です。

 

  • 自分たちで取り付けるのに不安がある人
  • 引っ越しまでにカーテンレール設置を間に合わせたい方
  • あれこれ手配するよりひとつの業者にまとめて依頼したい方
  • 高品質なカーテンレール&カーテンを選びたい方

 

カーテンレールの設置を施工業者とは別に依頼してしまうと、スケジュールや注文内容によっては引っ越しまでに間に合わない可能性があります。

施工業者に依頼すれば、家の引き渡しまでにすべての作業を一連の流れとして段取りするので、間に合わないということはありません。

新築のカーテンレールをカーテン専門店に依頼する

ホテルの窓にかかるレースカーテン

住宅の施工業者とは別に、カーテンの専門店に依頼する方法があります。

カーテンレールをオーダーすると、一窓(いっそう)あたり2,000~3,000円ほどの工事費でカーテンレールを取り付けてくれるお店は少なくありません。ただし工事費とは別に基本料などがかかる場合もあるので要注意。

お店ごとに当然ながら条件が異なってきますので、いくつかのカーテン専門店に相談して納得できるところに依頼するようにしましょう。

メリット

色とりどりのカーテン

カーテン専門店は、カーテンやカーテンレールは抜群の品揃えです。

またカーテンレールやその取り付けに関して精通しているため、安心して依頼できるのは魅力と言えます。

実際に注文されたお客様のなかにも、「カーテンレールはこの先何十年も使うものだから、施工業者ではなくカーテン専門店にすべて依頼した」という方が多くいるようです。

他社で購入したカーテンレールでも取り付け対応してくれる場合や、カーテンレール本体を購入すれば割引価格で設置してくれる場合もあるので、お得に設置してもらえる可能性も。

また自分で取り付けができるのであれば、カーテン専門店でカーテンレールのみオーダーするとコストダウンにつながるでしょう。

デメリット

紙くず

カーテン専門店に依頼するデメリットとして、家の仕様の細部まで考慮されないという点があります。

例えば、シンプルなカーテンレールであればそれほど問題はないと思いますが、装飾性レールなど少し形状の変わったカーテンレールだと、エアコンやエアコン用に設置したコンセント、棚、換気口などにぶつかってしまう可能性があるため、そこもしっかり考慮して考えなければなりません。

つまりカーテン専門店は施工業者と違い、新築の間取りなどすべて把握しているわけではないので、慎重になる必要があります。

また家の引き渡し後にカーテンレールを設置することになるので、引き渡し後に採寸などをしてもらわなくてはなりません。したがってカーテンレールやカーテンが設置されていない殺風景な状態で家の引き渡しになりますし、場合によっては引っ越しにカーテンレールの設置が間に合わない可能性も。

さらにカーテン専門店のカーテンレールは、基本的に既製品・オーダー品ともに返品できないことが多いので、失敗のないよう慎重に選び、採寸から取り付けまで信頼してお任せできるカーテン専門店を探すと良いでしょう。

こんな人におすすめ!

カーテン専門店がおすすめなのはこんな方です。

 

  • 自分たちで取り付けるのに不安がある方
  • カーテンのプロに任せたい方
  • 家の引き渡し時にレールが設置されていなくても良い方
  • 高品質なカーテンレール&カーテンを選びたい方

 

カーテン専門店はそれだけに特化しているプロですから、施工業者やハウスメーカーと比べても、カーテンに詳しいと言えます。

もちろん高品質なカーテンレール、個性的なカーテンレールが揃っていますから、近くに依頼できるお店がある方は相談してみても良いでしょう。

新築のカーテンレールをホームセンターに依頼する

大量に並ぶショッピングカート

カーテンレールの設置をホームセンターに依頼することもできます。

ニトリやカインズホーム、島忠、ビバホーム、ムサシ・・・など、住んでいるエリアにもよると思いますが、比較的大型のホームセンターなら、カーテン&カーテンレールを購入すると、カーテンレールの設置も請け負ってくれるケースが多いのです。

お店にもよりますが、安価な既製品はもちろん高額なオーダーカーテンの取り扱いをしているところも多いので、調べてみてはいかがでしょうか。

ただしカーテンレールを購入せず、設置だけをお願いすることはできないケースがほとんどなので、カーテンレールの購入と設置はセットと考えておいたほうが良さそうです。

メリット

豚の貯金箱が2つ

ホームセンターでカーテンレールを設置するのは、とにかく低コストというメリットがあります。

ホームセンターにカーテンレールの設置を依頼する方は、カーテンレールの購入もホームセンターということがほとんど。ホームセンターで販売されているカーテンレールは、住宅の施工業者が提携しているカーテン業者や、カーテン専門店より安価なので、それだけコストも抑えることができます。

もちろんそれはカーテンも同じ。品質やデザイン性は劣るかもしれませんが、ホームセンターでカーテン+カーテンレールを購入すれば、そのぶんだけコストダウンが期待できるはずです。

デメリット

胸の前でバツをするエプロンの女性

デメリットは、カーテン専門店への依頼同様、家の細かい間取りや仕様を把握してない可能性があるので、慎重に依頼する必要がある点と、家の引き渡し時にカーテンレールが未設置になるという点です。

また施工業者と提携しているカーテン業者やカーテン専門店と比較すると、カーテンレールやカーテンの質が落ちることがほとんど。

生活していくうえでそれほど大きな支障はないと思いますが、素材やデザインの選択肢が狭かったり、機能面で劣っていたりするので、人が集まる部屋のカーテンは特に慎重に選ぶ必要があるでしょう。

こんな人におすすめ!

ホームセンターに依頼するのは、こんな方がおすすめです。

 

  • 自分たちで取り付けるのに不安がある方
  • カーテンレールやカーテンの品質にそれほどこだわらない方
  • 家の引き渡し時にレールが設置されていなくても良い方
  • 比較的安価でカーテンレールを設置したい方

 

自分でカーテンレールを取り付けるのは不安だけど、あまりコストを掛けたくない・・・そういった方なら、ホームセンターがおすすめです。

品質が落ちると言っても、最近はホームセンターのカーテンレールやカーテンの品質はずいぶん向上しているので、一度お店を覗いてみるというのも良いかもしれませんね。

新築のカーテンレールを自分で取り付ける

最後にご紹介するのは、住宅の施工業者、カーテン専門店、ホームセンターなどに依頼せず、自分で仕入れて自分で設置する方法、つまりDIYです。

ホームセンターやネット通販などでも、さまざまなカーテンレールが販売されていて、プロでなくてもコツを掴めば自分で取り付けが可能なんです。

ただ自分でDIYする前に気を付けておくべき3つの注意点があります。

 

  • 寸法は慎重に測ること
  • 窓上の下地の強度をしっかり確認すること
  • エアコンやコンセントがかぶらないようにすること

 

下地とはカーテンレールを取り付ける際に重要となる箇所で、ビスを効きやすくし安全性を強化する効果があります。

下地を確認せずに自分で取り付けてしまうと、場合によっては突然カーテンレールが落下して思わぬ事故やケガを引き起こしてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。心配が残るのであれば、やはりプロに相談するのが良いでしょう。

メリット

ガラス瓶にコインを入れる

採寸、購入、取り付けまですべて自分たちで行うので、当然ながら費用を最小限に抑えることができます。

材料はカーテンレール本体と工具、そして作業できる人員が2名いればOK。コツを掴めば簡単に取り付けられます。

業者の担当者と相談しながらカーテンレールのデザインや位置を決めるわけでないので、1人じっくり考えることができますし、あれこれ勧められるのが苦手という方でも安心です。

デメリット

採寸

カーテンレールは取り付けが簡単ですが、その分デメリットが多いんです。

 

  • ある程度知識とコツが必要
  • 全部屋となるとかなりの時間&労力がかかる
  • 自己責任で採寸するため失敗しやすい
  • 採寸を失敗してしまうと費用がかさむ
  • 仕上がりが綺麗にならないことがある
  • ピッタリサイズのレールがない場合がある
  • 誤った箇所に穴を開けてしまう可能性がある
  • 家にキズをつけてしまう可能性がある

 

カーテンレールの取り付けは、自分でするとなるとこういったリスクがついてくるものです。これはほぼすべてのDIYに共通して言えることですね。

すべて自己責任となってしまうので、少しでも不安があるなら業者に頼むことをおすすめします。

こんな人におすすめ!

自分でカーテンレール設置するのがおすすめなのは、こんな方です。

 

  • 新築に多少キズがついても気にならない方
  • カーテンレールの取り付け知識がある方
  • 工具を使う作業の経験がある方
  • 時間&手間がかかっても費用を最小限に抑えたい方

 

自分での取り付けは当然ながらリスクも大きいのですが、費用を大幅に抑えることができる大きなメリットがあります。

もちろん工具をイチから揃えるとなるとお金がかかってきてしまいますが、すでに工具が手元にあり、取り付けに自信のある方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は新築のカーテンレールの取付方法を4つご紹介しました。

人生に何度もない新築購入・・・どうせなら納得のいく内装にしたいですよね。

カーテンレールは他の箇所同様、こだわればこだわるほどお金がかかってしまいます。しかしながら、カーテンレールはこの先何年、何十年と使うものですから、機能性や耐久性はもちろん、長く愛せるデザインを選ぶようにしていただきたいです。

ぜひこの記事を参考に、カーテンレールをどうやって設置するか決めてみてはいかがでしょうか。