注文住宅の標準仕様は?知っておきたいポイントを解説

シンプルで機能的なキッチン

注文住宅の「標準仕様」とは、一体どのようなものでしょうか?正直よく分からない・・・という部分もあると思います。

このページでは、注文住宅の標準仕様のポイントをまとめました。読めばきっと理解が深まると思います。

注文住宅の標準仕様とは?

図面に広げたミニチュアのブロック

注文住宅の「標準仕様」とは、何を指していると思いますか?

何となく“最低限の仕様”だとか“基本的な仕様”だとか、そんなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

注文住宅における標準仕様とは、「住宅の基準となる仕様」を表わします。その内容は業者ごとに異なるものであり、あくまでもそれぞれのメーカーや工務店などが提供している「標準」の仕様となります。

家を建てる際には、窓や床、壁など、当然のように必要となってくる項目がいくつかありますよね。そういった、住宅に必要不可欠なもののグレードが、あらかじめ標準仕様として決められていることがほとんどです。

標準仕様とオプション仕様の違い

2つの家の模型

では標準仕様とオプション 仕様の違いはどこにあるのでしょうか?この2つ、セットのように耳にすることもあると思います。

「オプション仕様」とは、主に追加費用が発生するものを指しているんです。

標準仕様となっている設備をグレードアップしたり、標準仕様にはない建材などを選択することができるので、こだわりたい方ほどオプション仕様が多くなる傾向に。

オプション仕様を取り入れることで、コストは上がってしまいますが、そのぶん納得いく住まいを造り上げていくことができるというわけですね。

注文住宅の標準仕様に入りやすい項目

シンクと蛇口

注文住宅の標準仕様は施工業者ごとに異なりますが、どの業者でも比較的、標準仕様に入りやすい項目というのがあります。

先の項目でも触れましたが、家を建てるのに必要不可欠とされるような部分は標準仕様に入ることが多くなるんです。

具体的な例としては、いわゆる構造体である柱や梁、屋根、外壁、窓、玄関、キッチン、浴室などがあげられます。こういったものは、専門家でなくとも、なんとなく家に必要不可欠であることはイメージできると思います。

また、以下も標準仕様に含まれていることが多い項目です。

【標準仕様に多い項目】

  • 網戸
  • 雨戸・窓用シャッター
  • 温水洗浄便座
  • インターホン
  • ダウンライト
  • 階段手すり

上にあげたものは標準仕様に入っていることが多いのですが、標準仕様で設置できる数があらかじめ決まっていて、その数を超えて設置する場合にはオプション(追加費用)になるケースも少なくありません。

施工会社からも説明があると思いますが、気になる部分があればしっかり確認しておくことをおすすめします。

早い段階で標準仕様の確認を

点検している様子

注文住宅を建てる際には、早い段階で各施工会社の標準仕様を確認をするのがおすすめです。

というのも、標準仕様はメーカーごとに大きく異なるからです。

自分の思い込みや勘違いがあるまま進めては、後々困ることも出てくるかもしれません。

例えば住宅に必要不可欠な標準的な仕様であっても、各社スペックはバラバラ。外壁の厚みや撥水性、フローリングの床材の選択肢なども異なってきますから、時間をかけて確認するようにしましょう。

標準仕様を早い段階で確認することは、家を建てるうえで、後悔するリスクを減らすことにも繋がります。

お金のイメージ

オプション仕様にする必要性が出てくれば、そのぶんだけ費用もかさんでしまうことに。オプションを増やしてしまうことで、当初の予算をオーバーするというケースも少なくありません。契約してしまってからではどうにもならない部分というのも多々あるので注意が必要。

複数の業者に相談して、標準仕様を比較検討する場合には、どうしても必要な仕様、こだわりたい仕様を整理したうえで、丁寧に見比べてみることをおすすめします。

標準仕様は多いほど良いわけではない

メモを取る人

オプション仕様にすることで費用がかさむのであれば、極力オプションを選ばず標準仕様だけで家を完成させれば良いのでは?と考える人も少なくないと思います。

確かに一見すると、そのように感じがちですよね。

ですが実のところ、注文住宅は単純に標準仕様が多ければ良いというものではありません。

まず、ほとんどを標準仕様で仕上げた場合、結果的に建売住宅とさほど変わらないデザイン・造りになる可能性があります。それだと注文住宅ならではのメリットが感じられませんし、理想通りの納得のいく家とは言い難いかもしれません。

したがって、自分の理想に近い家を造るためには、標準仕様とオプション仕様のバランスがとても重要になってくるんです。

建築家のイメージ

それに、メーカー選びのポイントは標準仕様だけではありません。

例えば、オプション仕様の値段が良心的であったり、建築技術が優れている、提案力に長けている、アフターケアが充実している、といった部分は十分魅力的に感じますよね。

単純に標準仕様が優れているだけの施工業者より、はるかに安心して納得のいく家造りを任せられるかもしません。

もちろんお金はとても大切な部分ですが、標準仕様の多さ以外の部分にもしっかりと目を向けて、検討することも大切。相談したときに納得できるまで説明してくれる、丁寧に対応してくれるなど、家を造る期間は短くありませんから、相性の良し悪しなども考慮して総合的に判断すると良いでしょう。

山京スタッフアイコン

標準仕様とオプション仕様を上手に使い分けることで、予算内でより理想に近い家造りができるはず!困ったことや迷うことがあれば、その都度ご相談ください。

標準仕様とオプションを上手に使い分けよう

間取り図

注文住宅を検討する際、標準仕様は大きな基準となります。

出来るだけ早めの段階で確認して、納得したうえで契約を結ぶようにしましょう。

ただ、本ページでも解説したように標準仕様以外の部分というのも非常に大切。要所要所で上手にオプションを利用しながら、理想的な住まいになるよう施工業者と話し合って家造りをしていただきたいと思います。

標準仕様とオプション仕様を上手に使い分ければ、納得のいく家の完成が叶うはずです。