家族の“あり方”を、丹念に組み上げる。人の集いを生む住まい、づくり。
今回、インタビューをさせていただいたのは、2022年5月に新居のお引き渡しをしたO様ご家族です。
「そろそろ家、欲しいよね」・・・暮らしの中でご夫婦の想いが自然と揃い、それをきっかけにスタートしたマイホーム計画。
家づくりがはじまり、その間に家族が増え、そして3人家族となって新居での生活がスタートする。まさにO様ご家族を見守るような存在となったこだわりの新居には、どんなご家族の想いが込められているのでしょうか。
もくじ
人が集う住まいにしたい…新居のコンセプト
駐車スペースの奥に、ゆとりのあるウッドデッキ。ブルー系の塗装がアクセントとなって目に映える外構。
そして、ひまわり、ブルーベリー、オリーブなど、しっかりと手入れがされた植栽・・・新居ごと暮らしを楽しんでいらっしゃるご家族なんだろうな、と想像が膨らみました。
玄関を入って一番に目に飛び込んできたのは、O様ご夫婦が初めて山京建設にいらっしゃった日に描かせていただいた間取り図。きちんと額に入れて飾ってくださっていたんです。
ご夫婦それぞれのこだわりを詰め込み、未来の生活を考えてひとつひとつ丁寧にカタチにしたO様の家づくり。参考になること間違いありません。
・お施主様:O様
・家族構成:ご夫婦+お子様1人(3人家族)
「そろそろ家が欲しいよね」から始まった家づくり
以前はどんなお住いでしたか?お住いの悩みはありましたか?
お施主様
一戸建ての賃貸住宅でした。
築20年くらいの物件でリノベーションはしてあったんですが、造り自体は低気密・低断熱という感じで、夏は暑いし冬は寒いし、過ごしづらさは常に感じていましたね。
3LDKとそれなりに広さはあったものの、収納が少ないというのも不満でした。
それと近くに畑があったこともあり、鳥が多くて(笑)。駐車場に停めた車がフンで汚れるんですよ。
お風呂は窓も換気扇もあるのにカビが発生しやすいし・・・思い起こせば不満は多かったですね。
いくら窓や換気扇があっても、きちんと風が通らないと浴室はカビが出やすくなってしまいますよね。いろいろと課題があった以前のお住いですが、マイホームを持とうと思ったきっかけとなったのはどんなことだったのでしょうか?
お施主様
「コレ!」という明確なきっかけはなかったんですが、夫婦お互いに「そろそろ家が欲しいよね」と想い始めたというのがきっかけと言えばきっかけですね。
マンションも参考までに見には行きましたが、自分たちの要望をすべて叶えることはマンションだとちょっと難しいと思ったので、割と早い段階から注文住宅にしようと決めていました。
夫婦お互いの実家からある程度近いところ、という条件で土地探しを始めたのですが、実は1年近く決まらなかったんですよ(笑)。
「これだ!」という土地ってなかなか見つからないんですよね、線路が近くて電車の音が心配だったり、バス停から遠かったり、駅から遠すぎたり・・・。
1年とは、頑張りましたね!ここの土地を見たときは即決だったんですか?
お施主様
即決・・・でしたね。「ここ、いいよね!」って(笑)。
駅から遠すぎず、でもうるさすぎず。
確かに駅から離れすぎていないし、住宅街で落ち着いた雰囲気があって、住まいを建てるのには最適ですね。山京建設にご依頼いただく際は、他の会社と比較検討されましたか?
手描きの図面で膨らむイメージ
お施主様
他に3社ほど検討しました。
家を建てるなら「屋上」は絶対に造りたかったんです。土地探しのときも、屋上はNGという場所があったのですが、施工会社も屋上は難しいという会社があって。
それと、相談したうちの1社は見積り金額があまりにも高すぎて。同じ要望を伝えているのに、なんで?っていうくらい高かったんです。
山京建設は良心的な費用を出してくれたし、屋上の施工事例も複数あるとのことだったので、割と即決でしたね。
最初に手描きで作ってくださった図面にも感動しました!
平田(山京建設 設計士)さんが描いた図面に、足達(山京建設 営業担当)さんが色をつけてくれて。他の会社はパソコンで出力しただけの図面だったので、すごく惹かれました。
もちろんパソコン出力の図面がダメということではないんですが、手描きでキレイに色づけられた図面をいただいたことで、すごくイメージが膨らんできたんです。
こういった丁寧さも気に入りましたし、なにより「すごく温かいな・・・」と感じて、山京建設に決めよう!って思ったんですよ。
そのときの図面は、大切に飾っています。
「長い間、しっかり悩ませてもらった」
ありがとうございます!山京建設は本社ビルも屋上がありますし、過去に屋上の施工事例も多くあるのでお任せください!ところで打ち合わせはどれくらいの期間かかりましたか?
お施主様
私たちはいつまでに家を完成させたい、という期限がなかったこともあって、なんだかんだ1年くらい打ち合わせをしていました。実は打ち合わせをしている期間に妊娠がわかったんですよ。
家づくりの打ち合わせが始まって、途中で妊娠がわかって家族が増えて、間もなく家が完成して・・・物凄く濃い期間だったような気がしますね(笑)。
打ち合わせは基本的に1~2週間に1回のペースだったと思います。山京建設まで車で1時間くらいかるので、打ち合わせの日は結構しっかり時間を取ってもらっていました。
半日打ち合わせをしていた日もあれば、お昼休憩を挟んでほぼ1日打ち合わせをした日もあるくらい。
毎回、「次までにこれを決めてきてください」といった感じで宿題をもらうんですが、それも頑張ってこなしました。
家族が増えて、新居ができて・・・濃い期間だったでしょうね。それにしても打ち合わせに1年!大変でしたね!
お施主様
大変と言えば大変でしたが、私達の感覚としては「長い間、しっかり悩ませてもらった」という感じです。
家のどの場所についてもしっかりと悩んで決めていけたので、思い通りの家ができたと思っています。
私たちが悩んでいると、すぐ平田さんや大矢(現場監督)さんがプロの視点でアドバイスをしてくれたのですごく助かりました。
マイホームを建てるにあたって、どんなこだわりがありましたか?いくつもあると思いますが、特に「これだけは」というこだわりやリクエストを教えてください。
要望をすべて詰め込んだ住まいに!
お施主様
屋上が欲しいというのは一番でしたね。
家族はもちろん、友人を招いてバーベキューできるようなスペースが欲しいという想いがあったんです。
もともとバーベキューしたり人と集まったりするのは好きだったんですが、新型コロナウイルスの影響でなかなか外で集まれないという状況を経験したので、自宅にちょっとした人が集まれる空間があるのはいいなって。
自分たちも楽しいし、友人たちも楽しめるんじゃないかと思ったんです。
屋上が欲しいという想いを叶えるのは、やっぱり建売住宅ではなく注文住宅だったんですよね。
屋上スペースにお風呂も置きたくて、お湯が出る蛇口も引いてもらっています。計算して高さのある壁にしているので、座ると一面空しか見えないんです。気分が良いですよ。
確かに建売住宅だと屋上は難しそうですね。ぜひ屋上で思う存分バーベキュー、していただきたいですね。他にどんなこだわりがありましたか?
お施主様
屋上同様、屋外で過ごせるウッドデッキスペースが欲しいとお願いしました。子どもが大きくなったらビニールプールを出して遊んだりするのもいいかなと思って。
ちなみにウッドデッキのひまわりは、今日(インタビュー日)に合わせて咲かせたんですよ(笑)。外構も先週、自分で塗って今日に間に合わせました!
リビングから続く和室スペースもこちらからの要望です。
キッチンに立っていても視界に入るので、子どもを寝かせておいても心配ありませんし、引き戸を閉めれば来客用スペースになるし便利です。
それと以前住んでいた家が収納が少なかったので、収納スペースを多めにしたいというのもリクエストしました。
部屋ごとに収納を大きめに取っていただいていますし、下屋根収納も採用してもらって新居は収納力が格段にアップしていますね。
お子さんが増えるとどうしても物が増えますから、収納力は重要ですよね。どこのお部屋もすっきり片付いていて気持ちがいいです!
お施主様(奥様)
私がフラダンスをやっていて、かなりの量の衣装があるんです。
オーダーメイドで作った衣装は重さもあるので、衣装の収納スペースも相談して造ってもらっています。細かいお願いにも応じてもらえるのが注文住宅の魅力ですよね。
LDKの一角にワークスペースを造ってもらったんですが、間取りを決める過程でここも収納スペースにしようか迷ったんですよね。
お施主様(ご主人)
このワークスペースは私の要望だったんですが、打ち合わせしていく中でもなんとか残したくて(笑)。
間取りを決定するまで残すかどうか悩んだんですが、平田(山京建設 設計士)さんが最後までしっかり残してくれたんですよ。
打ち合わせに行くと、「残してありますよ!」って言ってくれて。山京建設って、皆さん人柄が良いんですよね。すごく親身になってくれるし、事務的じゃなくてちゃんとひとつひとつ向き合って最善案を出してくれるのはすごいと思います。
そう言っていただけて光栄です!最近はリモートワークの割合も増えていますし、ワークスペースや書斎のご要望は多いんですよね。
注文住宅だから“ピッタリ”を実現
お施主様
LDKスペースで言うと、キッチンにもともと持っていた家具を置きたかったんです。お祝でもらった家具だったので、これをきちんと収めたいと思って。
事前にサイズを測って、3Dパース(建物を立体的に表したもの)に落とし込んでいただいて。カラーも持ち込み家具に合わせて違和感のないよう組み合わせてもらったので、家具を入れたとき驚くほどピッタリだったんです。
家が完成するまでに数えきれないほど3Dパースを見せていただいたので、感覚としては“ずっと眺めてきた小さな家にそのまま現実世界で住んでいる”というようなちょっと不思議な感じです(笑)。
建売住宅だとやっぱり“ピッタリ”は難しいですよね。
建売住宅もいくつか見て回りましたが、不要な設備・機能があったりして、自分たちの家族にピッタリと合う住まいというのは難しい気がします。あれこれ機能がついていても、使いこなせなければもったいないですし。
注文住宅なら不要な機能をなくして、本当に必要な設備・機能だけにお金をかけることができますから。コストダウンにもつなげられると思うんです。
家具も準備しやすいと思いました。
確かにそれは注文住宅の魅力のひとつですね。家づくりを進めるにあたって、ご夫婦で意見が食い違ったり、揉めたりなんて、なかったですか?
お施主様(奥様)
揉めたこと・・・ですか。いろいろありますよ。ありすぎます(笑)。
だけど、最終的に夫が私の好みに寄せてくれたという感じですかね。
私は悩み始めるとずっと悩んでしまって、最終的に迷子になってしまうんです。どれも良く見えてしまって、どうしていいかわからなくなってしまうんですよ。
そうすると夫が決めてくれるんです。夫がこんなに決断力のある人だって、家づくりをして初めて知りました。
お施主様(ご主人)
自分はどちらかというと、これでいいんじゃない?って瞬間的に決めるタイプなんです。
一方、妻は細かいところまでよく見てくれて、ひとつひとつ悩んでくれたので、悩んでいたら妻の好みに寄せつつ新居をイメージして「コレ!」って決めていった感じですね(笑)。
お互いに新居のイメージが似ていたので、突拍子もない選択をすることもないでしょうし・・・最終的に理想通りの家ができたと思っています。
家づくりって、決めることが多すぎますから「迷子になる」という感覚、わかるような気がします。迷子になったとき、山京建設の提案はいかがでしたか?ご不満があればこの際、遠慮なくぶつけてください。
お施主様
不満なんてないですよ。山京建設のスタッフさんはみんな素直というか直球というか。
「〇〇したい」と伝えると、「それだと生活していく中で不便に感じると思うのでやめたほうがいいと思います」とはっきり言ってくれるんです。具体例を出してくれるので、納得感もありますし。
それにただNGと言うだけでなく、「だったら〇〇はどうですか?」「〇〇すれば不便じゃないと思います」と代替案を出してくれるので助かりました。
アドバイスがなかったら、きっと後々不便を感じる家になってしまっていたと思います。
数ヶ月ではありますが、新居で暮らしてみていかがですか?
お施主様
まだ3ヶ月ですが、かなり快適に過ごせています。
真夏日の日、外から家に入ってくると、屋内の方が涼しいんですよね。あのムワッとした不快な蒸し暑さがないんです。
こんなにも違うのか、というくらい。以前の家と比べてどれだけ高性能か体感しているところです。
ご不便な点や後悔している点はありませんか?コンセントの数も足りていますか?
お施主様
これは後悔ではないんですが、寝室に入れていただいた五連の窓。あの窓に設置するカーテンがかなり高かったんですよ。オーダーメイドのカーテンなので。
※こだわりの「五連の窓」ですが、四連しか写っておらず申し訳ありません!「五連の窓」、実物を見るとかなり豪華&圧巻です!
コンセントの数は足りているんですが、強いて言えばダイニングテーブルの近くにコンセントが欲しかったですね。
あれだけ悩んでコンセントの位置を決めたのに!と思うんですけど・・・ホットプレートを使ったとき、近くにコンセントがないことに気づきました(笑)。
でもこういった小さいことくらいですね。
マイホームに点数をつけるなら、何点かな?百何十点だろう?とにかく大満足なんです!
この家、欲しいものをひとつも諦めてないんですよ。私たちが持っていたすべての要望を詰め込むことができたので本当に大満足です。
お風呂も標準仕様ですがかなり広い。新居に越してきて広いお風呂に入って、「家建てたんだ・・・」ってしみじみ思いましたよ。
百点以上の点数がいただけて私たちも嬉しいです!O様ご一家の家づくりに関われたこと、スタッフ一同心から感謝しています。貴重なお時間をいただきましてありがとうございました!
インタビューを終えて
悩んで、悩んで、悩んだからこそ、大満足の家づくりができたというO様。
まるでお子さまの成長とご家族の繁栄を見守るような、そんな存在になったマイホームと共に、これからたくさんの思い出をつくっていただきたいと思います。
ご家族の生活スタイルを考え、きちんと取捨選択した住まいは、利便性の高さ、快適性と、“おうち時間”の充実を叶えていました。
こだわりの屋上に、ご家族やご友人が集まって楽しいひとときを過ごす・・・そんな光景がすぐに浮かぶ。
O様邸のインタビューを通して、「どんな家を造りたいか?」それはつまり、「どんな家族でありたいか?」なのだと感じさせられました。
家族の“あり方”を最大限表現できるのも、注文住宅の魅力のひとつ。
すべて決めていける注文住宅だからこそ、お施主様の方々には思いっきり家族のカラーを出して欲しいと思いました。
この度は数多くの工務店・ハウスメーカーの中から山京建設をお選びいただきまして誠にありがとうございました。今後も住まいのことでご相談があれば、いつでもお声がけいただけますと幸いです。
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