今回インタビューに応じてくださったのは2025年5月にお引き渡しが済んで、暮らしはじめたばかりというS様。
家族みんなが”帰ってきたくなる家”をテーマとした家づくりのポイントとなったのは、動線と収納計画。
開放的で居心地のよいS様ご家族の住まいを紹介いたします。
線が整った美しいシンプル・イズ・ベスト
打ち合わせのたびに「こうしたい」という案を持ち込み、パズルを組み合わせるようにお気に入りの住まいを仕上げていったS様ご夫妻。1階はキッチンを住まいの中心にレイアウトした効率的な動線設計&収納計画で、暮らしやすさを考え抜いたワンフロア構成。穏やかな空気感に包まれた空間を言葉にすれば、まさに”シンプル・イズ・ベスト”。数値だけでは言い表せない開放感に満たされています。
・お施主様:S様
・家族構成:ご夫婦+お子様
先々までおだやかに暮らせる心地のいい家を建てよう

家づくりをはじめたきっかけを聞かせていただけますか。
お施主様(ご主人)
マンションを購入した友達から「実際に住んでみると、やっぱり狭く感じる」という話を聞いて、それなら先々も見越して自分たちが住みたい家を建てたほうがいいかもねと夫婦で話していました。そんなタイミングでちょうど希望していたエリアで土地が見つかったので、注文住宅を建てようということにしました。

山京建設で家づくりをしようと決めた理由はなんだったのでしょうか?
お施主様(奥様)
知人から山京建設を紹介してもらい、ともかくまずは話を聞いてみようと訪問したのがきっかけでした。そこで要望を伝えてみたら自分たちがやりたいように建てられることがわかって、性能も含めて自分たちの理想が形にできるというのが決め手になりました。大まかな方向性の擦り合わせはスムーズに進んで、そこから細かな相談にも乗ってくれました。打ち合わせから次の打ち合わせの間に要望を伝えておいたらしっかりと対応してくれたので、ストレスなく家づくりを進められたと思います。
外にいても早く帰りたくなる家

家づくりではどのようなところにこだわりましたか?
お施主様(ご主人)
二人であれこれ言い始めると収集がつかなくなるので、基本的には妻が中心になって生活動線と収納をメインに要望を伝えていきました。中でも一番長い時間を過ごすのはLDKなので、じっくり時間をかけてこだわりました。年をとってからの暮らしを想定して、1階だけで生活が完結するように水回りも含めて効率的な動線を考えました。

家づくりは初めてということですが、暮らしやすい家をつくるうえで、どのように考えていったのでしょうか?
お施主様(奥様)
土地の面積が限られる中でもできるだけLDKは広く、のびのびくつろげる空間にしようと。最初に提案していただいた間取りではリビングイン階段だったのですが、家事するときの動き方をイメージしたらじっとしていられなくなって、図面の上でパズルみたいにあれこれ組み替えてみて最終的には玄関を回り込むように配置してもらいました。階段下にデッドスペースができるので、そこをシューズクロークにできますか?と聞いたら、設計の竹下さんがきれいに調整してくれました。
キッチンカウンターは高すぎず、手元が隠れるちょうどいい高さ。視界が開けて閉塞感を感じることのないオープンキッチンはフロア全体に目配りができて、小さい子どもがいる家庭も安心です。キッチンを中心にした動線が考えられているので、ストレスなく動きやすいようにゆとりの広さが確保されています。大人数人が一緒にキッチンに立ってすれ違ったり、引き出しを開けたりしてもぶつかる心配がありません。
お施主様(奥様)
友達家族を招待して3家族くらいが集まっても広く、フラットな畳スペースがあるのでLDKいっぱいに使えます。窓の向こうは土地の形に合わせて内庭をつくってもらいました。机や椅子を出せるくらいの広さがあって、プールを出したり子どもの遊び場にもなるちょうどいいサイズです。
モノを少なく、スッキリと暮らしたい

とても片付いていて、モノが少なく見えます。
お施主様(ご主人)
基本的に家に持ち込むモノは必要最低限にして、見える場所に置かないように暮らしたいと考えています。使ったモノは出したままにしておきたくないので、収納をなるべく多く、収納家具を置かなくて済むように動線に沿って収納を配置してもらいました。
お施主様(奥様)
リモートワーク用にPC作業や事務仕事ができるカウンターをパントリーの奥に備え付けてもらいました。この位置ならLDKの気配がしっかり伝わってくるので、畳部屋で子どもがお昼寝しているちょっとの時間でも集中して仕事ができます。

シックでまとまりのある落ち着いた雰囲気に心が和みますね。
お施主様(ご主人)
全体的にバランスがとれるように使う色は少なく、抑えめにしました。床は濃い色の木を選ぼうと思っていましたが、ネットで見たり調べたりしていて「重くなって狭く感じるかも知れないね」と妻と話して明るめの色調にしました。TV背面の壁も夫婦で意見が分かれたのですが、最終的にはライトグレーにして正解でしたね。
畳スペースの収納扉はハイドアにして、取手も扉と色を揃えて馴染むようにして空間全体の統一感を持たせています。キッチン上のダウンライトは黒縁、リビング側は白縁と使い分けて色彩を統一。キッチンは家電まで黒で統一。色彩をコントロールして視覚的にエリア分けし、開放感を損なうことなく空間をゾーニングしています。「本当は冷蔵庫も色を合わせたいんですよね」とはご夫妻揃ってのコメント。
道路側からは窓が少なくて閉じた印象ながら、中庭に面したハイサッシからLDKに光を導いています。日中は電気をつけなくても明るく、光の差し方もやわらかく印象的です。外観のノイズにならないように、正面からは見えない位置に太陽光発電を載せているので、日中からエアコンをつけたままにしていても電気代を気にせず、酷暑が続く夏の間も快適に過ごすことができたそうです。
お施主様(ご主人)
気密性が高いので外からの騒音や、逆に子どもの鳴き声や走る音などの生活音が外に漏れることも気にすることがなく、ストレスを感じずに暮らすことができます。そういう面でも家を建ててよかったと感じますね。

最後に、山京建設と家づくりをした感想を教えてください。
お施主様(奥様)
図面とにらめっこしながら脱衣所の収納や玄関収納を動かしたり、打ち合わせのたびに設計の竹下さんに「これはできますか?」と何度も相談を持ちかけたりしていました。やり切った感があるので、私たち好みの家にすることができたと感じていますし、望んでいた暮らしを形にしていくのは、大変さより楽しみの方が多かったですね。
インタビューを終えて
家具もできるだけ低いものを選んで圧迫感をなくしているというS様の住まいは、視界が広がり開放感はひとしお。隅々まで整理整頓が行き届いたスッキリとした空間は目にも清々しく、ボリュームのあるソファを置いてあるにも関わらず16帖という数値以上の広がりを感じるLDKの居心地よさは格別。目に見えるモノを減らすことで空間全体の美しさが際立っていて、見どころ満載の住まいでした。
叶えたい暮らしを紐解いて、そこから必要なモノと要らないモノを選り分け、パズルを組み合わせるように家づくりを楽しんだS様ご夫妻。お手本のようなシンプル・イズ・ベストな空間に美しい暮らしが一層、際立ちます。数多くの工務店やハウスメーカーの中から山京建設を選んでいただいたこと、そして家づくりを楽しんでいただけたことは私たちにとって何よりの喜び。これからも末永くお付き合いさせていただけますと幸いです。