ファミリークローゼットか？各部屋の個別クローゼットか？注文住宅の収納
家族全員の衣類をまとめて収納できる「ファミリークローゼット」。
近年の注文住宅においては人気の収納スタイルのため、導入を検討しているご家庭も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ファミリークローゼットのメリット・デメリットを紹介します。
ライフスタイルに合った収納を考える方はぜひ、参考にしてくださいね。
もくじ
ファミリークローゼットのメリット
まずは、ファミリークローゼットのメリットを4つ紹介します。
各部屋のスペースが広く取れる
ファミリークローゼットには、一つの空間に家族全員の収納がまとまるため、個別クローゼットがなくなる分、各部屋のスペースが広く取れます。
間取りの兼ね合いで、子ども部屋や寝室などが狭くなってしまう場合には、ファミリークローゼットを導入することで有効なスペースを確保できます。
各部屋が散らかりにくい
個別クローゼットだと、特にお子様であれば衣類の管理がうまくできず、部屋が散らかってしまいがち。
「片づけなさい！」と、注意をする親御さんも、怒られるお子さんもストレスになりますよね。
ファミリークローゼットであれば、一つの場所にまとめる習慣ができるため、お子さんが整理整頓しやすい環境になります。
家事＆生活動線が短縮できる
洗濯をし、衣類をたたんで各部屋のクローゼットに収納をするのは、忙しいママにとって大きな手間です。
洗濯物が乾いたら、そのままファミリークローゼットに収納することで、家事・生活導線が短縮できます。
ハンガーに掛けたままで収納できると、さらに家事の時短になるでしょう。
ランドリールームや脱衣所などの近くにファミリークローゼットを配置することで、ママに嬉しい家事ラク動線が叶いますよ。
広さを確保すれば衣替えも不要
シーズンごとに訪れる衣替えは、季節の変わり目だと長袖と半袖を交互に出し入れする必要があったり、家族分の衣類を全部出してシーズンものをしまったりと、重労働な家事のひとつです。
ここで活躍するのがファミリークローゼット。
チェストを並べられるほどの広さがあれば、オンシーズンのものはハンガーに掛けて、オフシーズンの衣類はそのまま引き出しに入れておくだけで衣替えは完了です。
ひと工夫するだけで、億劫な衣替えも楽になりますよ。
ファミリークローゼットのデメリット
ファミリークローゼットにはメリットだけでなく、留意すべきデメリットもあります。
ここでは、ファミリークローゼットのデメリットをまとめましょう。
ある程度のスペースが必要
家族分の衣類収納をするにあたって、ファミリークローゼットには、ある程度のスペースを確保する必要があります。
ここで余裕のない空間になってしまうと、各部屋に収納スペースを作ることになり、せっかくのファミリークローゼットが機能せず、無駄な空間になってしまうことも。
家族の人数に合わせたスペースを確保できるか、設計の段階でしっかりと打ち合わせておきましょう。
時間帯によって混雑する
身支度に忙しい朝やお風呂の時間など、生活リズムによってはファミリークローゼットが混雑します。
パジャマや下着類は洗面脱衣所に収納したり、クローゼット内の配置に工夫をしたりと、実際にファミリークローゼットを使いながら活用方法を再考しましょう。
換気扇などの設備が必要な場合がある
ファミリークローゼットの設置にあたって、意外な落とし穴となるのが「換気」です。
換気を怠るとクローゼット内に湿気がこもり、衣類にダメージを与えたり、臭いが気になったりと良いことはありません。
特に、脱衣所やランドリールームに隣接する際には多湿となるため、換気扇の設置はマストです。
お子様が成長に伴い嫌がることも
お子様が小さいうちは、ママが管理しながら整理整頓も教えてあげられる反面、成長に伴い、自分だけの空間にこだわりを持つのは否めません。
将来的に子どもがファミリークローゼットを使わなくなることもふまえて、設置の段階で稼働棚や取り外しできる仕切りなどを利用し、フレキシブルに対応できる設計をしましょう。
各部屋の個別クローゼットのメリット＆デメリット
ここまではファミリークローゼットのメリット・デメリットを紹介しましたが、個別クローゼットにも同じくメリット・デメリットがあります。
一番のメリットは、自分専用のスペースなので、お好みのレイアウトや収納を楽しめる点。
また、プライバシーが気になる女の子がいる家庭であれば、個別クローゼットも視野に入れておきましょう。
デメリットは、引き戸ではなく開閉式の扉が主流なので、扉の開閉により部屋の狭さを感じる点。
奥行もそれほどは広くできないケースが多いので、寝具の収納には不向きです。
ライフスタイルに合わせたクローゼットを！
今回は注文住宅を考えている方に向けて、一つのスペースで家族全員分の衣類収納ができる、ファミリークローゼットの特徴を紹介しました。
流行の間取りでもあるファミリークローゼットですが、どんな方でも合うのではなく、大切なのはライフスタイルに合わせたクローゼットを選ぶこと。
衣類が多い方や子育て世代の方は、本記事をきっかけに、今の暮らしに合った収納を考えてみてはいかがでしょうか。
大学在学中に日本二周・船での世界一周を経験。大学卒業後、ベンチャーの飲食企業へ就職するが、2年で退職し世界放浪の旅へ。渡航国数は40ヵ国以上。帰国後は無職からフリーランスのWebライターとして独立し、複数メディアでの執筆を務める。執筆記事数は、累計1,000本以上。現在はWebディレクター・Webライター講師として指導にもあたっている。