今回インタビューに訪問したのは、2025年6月にお引き渡しが完了したばかりのi様のお住まい。
土地柄やご家族の暮らし方に合わせて、リゾートフルな安らぎに満たされたナチュラルモダンの家づくりで応えました。
穏やかな街並みに建つi様ご家族の住まいを紹介いたします。
ストレスフリーに暮らす、メンテナンスフリーの家
リゾートフルな安らぎを、日々の暮らしに。静謐な時間の流れに包まれるi様の住まい。
吹き抜け高天井のリビング、そこに立つだけで気持ちが上がるキッチン、小屋裏に大人の隠れ家、陰影が静けさを生むプライベートフロア…家族が思い思いに心地よい時間を過ごすことのできる居場所があちこちに。
ライフスタイルを丁寧に紐解いて、ご家族の暮らしに寄り添う家づくりを提案したi様のお住まいには、取り入れたくなる空間のアイデアがたくさん詰まっています。
・お施主様:i様
・家族構成:ご夫婦+お嬢様(お二人)+愛犬
土地に合わせた家づくり

まずは家づくりをはじめたきっかけを聞かせてください。
お施主様(ご主人)
もともと持ち家があったのですが、子どもたちが成人してこれからの暮らしを考えたときに、より落ち着いた環境に住み替えたいねと夫婦で話していました。制度の改正による住宅ローン金利が上がる前のタイミングで希望の条件に合う土地が見つかり、ともかく期限内に建築確認申請まで済ませる必要があったのですが、人の縁があって山京建設と出会うことができました。

山京建設で家づくりをしようとなった決め手はなんだったのでしょう?
お施主様(ご主人)
ここ葉山町に半年ほど住んでいたことがあって、土地柄が気に入っていました。それまで暮らしていた茅ヶ崎はカジュアルな雰囲気の街でしたが、葉山の方は落ち着いた大人っぽい雰囲気がありますね。私たち夫婦がこれから暮らしていくにはいい場所だと感じたのですが、いい土地が空いてもすぐ決まってしまうので、そういう点でもタイミングが合ったと言うか。ご縁があったのでしょうね。不思議なもので、家づくりを相談していく中で自然と山京建設にお願いするのがベストな選択肢だと信じるようになっていました。

家づくりにあたっては、どんなご要望がありましたか?
お施主様(ご主人)
ストレスフリーでメンテナンスフリーな家に暮らしたいというのが一番でしたね。その前に建てた家は、見た目も可愛らしい北欧デザインの家でした。高性能で住み心地も良かったのですが、海に近く木の家ということもあって年に1回は木の表面にサンダー掛けする必要があったり、こまめなメンテナンスが欠かせませんでした。手間暇をかけたぶん愛着が湧く一方で、先々を見越したときに負担を感じるようにもなっていました。

他にもご要望はありましたか?
お施主様(奥様)
使いやすい家事動線をお願いしました。キッチンと水回りの回遊動線は動きやすくて快適ですね。壁を隔てているのでランドリールームはLDKから見えませんが、ふだんの生活で出入りするのにストレスはありません。ランドリールームとパントリーにつながる下がり壁はアーチに、キッチンタイルはレンガ調に、キッチン回りには私の好きなデザインテイストを取り入れました。
高窓から光が入り、白壁に反射して明るく爽やかな水回り。ランドリーを挟んでバスルームから真っ直ぐバルコニーまでつながるシンプルな動線、トイレはバスルームとガラスで仕切ったホテルライクなしつらいがおしゃれ。洗濯機の高さに合わせたランドリーの作業台は、洗濯物を畳んだりアイロンがけにも重宝しているそうです。
お施主様(奥様)
図面で見ていたときは「収納は少なめかも?」と思いましたが、パントリー/作業台/ランドリー家事室/階段下とキッチンを中心とした生活動線上に適量の収納が配置されていて、ふだん使いがしやすく、暮らしてみるとむしろ収納が多いくらいに感じます。
ストレスフリーに過ごしやすく

住み始めて1ヶ月と少しといったところですが、快適性の方はいかがですか?
お施主様(奥様)
太陽光発電を載せているので、昼間から気兼ねなくエアコンをつけっぱなしにできるのはいいですね。愛犬と一緒に暮らしているので、その点でも安心です。夏場にエアコンをフル稼働させても2/3くらいは売電してるくらいに余っています。このぶんなら冬場も床暖房をつけっぱなしにして、光熱費は気にしなくてよさそうです。
設計担当:佐野
考え方にもよりますが、換気で空気を循環させたり住宅性能で省エネを目指すより、太陽光発電を載せてエアコンをガンガン使って快適に過ごした方がいいと考えて提案しました。特に小さいお子様がいるご家族やペットと暮らすという場合には、おすすめしています。

リビングの天井が高くて、のびのびと気持ちがいいですね。
お施主様(ご主人)
建坪以上の広さを感じる設計の妙といいますか、まさに設計の佐野さんの腕の見せ所でしたね。めちゃくちゃ広いわけではないけれどモノが少ない分、手に余るくらいですね。私たち家族にちょうどいい、居心地のいい広がりを感じます。
お施主様(奥様)
カーテンなしで暮らせるのがいいですね。近隣の緑の見え方や時間ごとに移っていく光の扱いが絶妙です。吹き抜けの天井には天然木を使っているんです。きれいに張るのが大変だっただろうなと、いつも見上げるたびに思います。

モダンな外観の造形にも、こだわりを感じます。
お施主様(ご主人)
最初は白っぽい外壁で検討していたのですが、最終的には営業の太田さんの思いを汲んでチョコレートブラウンになりました(笑)。他ではあまり見かけない個性的な色合いですが、上品で落ち着きのある仕上がりに満足しています。
お施主様(奥様)
居心地のいい箱をつくってもらって、これから自分たちで暮らしながら色付けしていくという感じです。住み始めてからも楽しみが尽きません。

インテリアなどのアイテムにもこだわりがあるのでしょうか?
お施主様(ご主人)
要望のひとつとして、最小限の線で構成されたシンプルなデザインをお願いしました。それに合わせて壁紙などの色合いも基本的にはシンプルにまとめています。なので用意してもらった空間に合わせて、どんなインテリアを置こうかは考えましたね。ちょっとしたことですが階段の幅を広くしてもらっていたので、冷蔵庫やソファを自分たちで運び込んでもなんとかなりました。
居心地のいいスペースがあちこちに。

2階とは対照的に1階は各部屋ごとに篭もり感があって、光の入り方から生まれる陰翳が印象的で、上質な仕上がりに感じます。
お施主様(ご主人)
寝室や書斎など静かに時間を過ごすスペースなので、手の届く広さの心地よさというのか、落ち着いた安らぎのある仕立てに満足しています。中庭は近隣の豊かな自然を楽しむ縁側のような和み空間ですね。デッキ全体のしつらいにまとまりが出るように、軒天にも木目のシートをあしらいました。

小屋裏の隠れ家的な雰囲気も堪らないですね。
お施主様(ご主人)
大人になっても秘密基地のような空間にワクワクしますね。高さが1400mmしかありませんが、畳のうえでは座ったり寝転んだりするから高さは必要ないので畳敷きにして、居心地のいい空間に仕上げてもらいました。。奥の空間は外観をスクエアに整えるために伸ばした部分で、床にコルクシートを敷いて内壁は剥き出しのままにして隠れ家的な書斎にしました。家族しか上がって来ないので、だらだらと好きに過ごしていい空間です(笑)。家族それぞれにお気に入りの居場所があって、思い思いに過ごしていてもほどよく気配は伝わってくるので安心できますね。

最後に、山京建設と家づくりをした感想を教えてください。
お施主様(奥様)
とにかく設計を担当してくれた佐野さんをはじめ、みんないい人という印象ですね。私たちの希望を丁寧に汲み取ってくれました。図面の打ち合わせするたびに佐野さんの粗探しをするように見たりしていましたが、良いところしか見せてくれなかったのが心残りと言えば心残りですね(笑)。

i様ご夫妻にとっては初めて建てる家ではないので、まずはお客様理解を深めようと努めました。話し合いや打ち合わせは雑談を交えたりしながら時間をかけて、しっかり互いのイメージを擦り合わせながら提案に乗せていくように心がけました。そうした山京建設の姿勢やデザインが、i様の家づくりにピッタリはまったのかなと思います。(設計担当:佐野)
インタビューを終えて
落ち着いた住環境にぴったりのリゾートフルな佇まいで、穏やかな日常が演出されたi様のお住まい。屋外の強い日差しとは対照的に内はやわらかな陰影に包まれ涼やかで、過ごしやすさが印象的でした。リビングだけでなく中庭や小屋裏など、広さやしつらいも異なる居心地のよい空間がいくつもあり、インタビューを終えて退出するときには後ろ髪を引かれる思いでした。細やかな空間提案はもちろん、エアコンや床暖房など冷暖房機器をフル稼働させる前提で太陽光発電を導入するという提案は、これからの家づくりでは参考になる方も多いのではないでしょうか。
山京建設と出会う前にすでに家づくりのご経験があったi様ご夫妻。少なからず勝手がわかっていらっしゃるだけに、細やかな対話を重ねることでライフスタイルにしっかり寄り添った提案ができたのだと感じられました。新しいお住まいでの暮らしはこれから。これからも末永くお付き合いさせていただきたいと思います。