美しく暮らすための動線設計と収納計画。たくさんの人が集まっても快適に過ごせる“みんなに居心地がいい家”

今回インタビューに応じてくださったのは、2025年7月にお引き渡しが完了したばかりのS様ご夫妻。
気のおけない仲間が集まって共に過ごす心地よい時間は、何物にも代え難い思い出となって心に刻まれてゆきます。
ご家族のライフスタイルにぴったりと寄り添うS様のお住まいをご紹介します。

 

たくさんの人を迎え入れる美しい住まい

S様ご夫妻にとっての家づくりのテーマは、友人を招いて一緒に楽しい時間を過ごすことができる、人がたくさん集まれる家であること。ご主人が建築に関わる仕事に就いていることから、住まいへのこだわりもひとしお。家事がしやすい動線設計にもこだわって、思い通りの暮らしやすさを手に入れることができたとのこと。さらに整理収納術を使いこなして生活スペースを美しく保ち、スッキリきれいに暮らしています。掃除が断然ラクになるという思わぬ効果までもたらしたS様の住まいは、これから家づくりを考えるうえで参考にしたいアイデアが満載です。


・お施主様:S様
・家族構成:ご夫婦+お子様2人


山京インタビューアイコン

まずは家づくりをはじめたきっかけから聞かせていただけますか。

お施主様(ご主人)

結婚を機に私たちだけの一戸建てを建てようと夫婦で話していました。なかなかいい土地が見つからなかったのですが、ネットで探しては実際に見て回ったりしながら、この場所を見つけることができました。

 

山京インタビューアイコン

山京建設で家を建てることにしたきっかけは?

お施主様(ご主人)

住宅展示場も見て回ったりしたもののどこかピンとくるものがなくて、仕事の先輩に相談したときに紹介してもらったのが山京建設でした。私たちのやりたかったことを「全部やれる」と言ってくれて、実際にレイアウトを何度も提案して、私たちが納得できるまで調整してくれました。

暮らしやすさを考えて、それを形に

山京インタビューアイコン

家づくりをするにあたって、どんなところにこだわりましたか。

お施主様(奥様)

なによりもまず、ラクに家事ができて生活しやすい動線を重視しました。それと生活スペースがごちゃごちゃするのが嫌で、見えるところになるべくモノを置きたくないので、収納もポイントになりました。

お施主様(ご主人)

子育て目線で家づくりをしすぎないように、長いライフスパンで考えました。子どもはあっという間に成長しますし、子どもたちが大きくなってこの家を出ていったら、ソファも大きなものでなくていい。実際に暮らしてみても大人のサイズ感で暮らしやすさを優先して考えて正解でした。

お施主様(奥様)

私が使いやすい家なら子どもがお手伝いもしやすくなりますし、後片付けや掃除など家事ひとつとっても、できることは自分でやるようになってくれると思います。

山京インタビューアイコン

リビングが明るい!吹き抜けも気持ちがいいですね。

お施主様(ご主人)

高窓をつけてよかった。明るさと開放感が増して、より広く見えます。西日の入り方が気になって最後まで悩みましたが、シャッターをつけられるということだったので採用しました。設計の平田さんが「そろそろ申請出さなきゃいけないので早く決めてください」と苦笑いしてましたね。

お施主様(奥様)

オープンキッチンは常に目につくので、キレイな状態を保っておかなければという気持ちになりますね。キレイな空間はやっぱり居心地がいいです。階段の位置も含め、家族が自然にコミュニケーションを取れるLDKのこのレイアウトもちょうどよくて、子どもが友だちを連れて帰ってきて玄関からそのまま自分の部屋へ上がっていっても、お互い気にならない距離感で気配だけはちゃんと伝わります。

山京インタビューアイコン

水回りの方から見ると特に、キッチンに向かって真っ直ぐ伸びる線が美しく、奥行きが強調されて深く感じます。

お施主様(ご主人)

個人的にもキッチンの下がり壁は会心の出来です。広く見えるように長さを調整したり、色合いを天井に合わせて圧迫感が出ないようにしたり、細かな仕上がりまで悩みましたね。床材にはダイナミックな木目柄で質感のある幅広デザインを選びました。埃も目立たないし、裸足で冷たく感じることもありません。

山京インタビューアイコン

小さなお子様が2人もいると思えないほど、とてもスッキリ片付いていますね。

お施主様(奥様)

収納は使いやすさが重要。扉のある無しも含めて考えました。キッチンカウンターはリビング側が生活収納になっています。散らかりやすい小物や書類などを格納しておく場所のほか子ども専用のゾーンもつくったので、オモチャなどは自分で片付けるようになりました。

足達(山京建設:営業部)

S様ご夫妻は打ち合わせの段階から暮らし方を具体的にイメージされていたので、収納も合わせてプランを考えました。照明など「これを使いたい」というアイテムもいくつか決まっていましたね。それに奥様は便利アイテムをいくつも使って、暮らしを便利・快適にする達人なんです。

お施主様(奥様)

いい家を建てることができたので、お気に入りのものに囲まれて暮らしたいですし、もっと快適に暮らしたい。友だちと情報交換をしたりネットで探したりしながら、いいものは生活に取り入れています。

 

家事ラクで快適。省エネで快適

山京インタビューアイコン

住み心地はいかがですか?

お施主様(奥様)

希望していたとおり、動線がいいので家事が捗ります。生活スペースが散らかっているのがイヤなので、モノの住所を決めています。これなら子どもが自分であと片付けするのも簡単です。我が家では遊ぶときにオモチャを散らかしても、寝る前には自分で片付けするのをルールにしています。

キッチン背面には食品ストックだけでなく家電などもまとめて格納できる奥行きが深いキッチンクローゼット。階段下収納は奥行きもあるので、まだこれから中を手入れしてカウンターを設置したりちょっとした作業スペースもつくる予定とのこと。

お施主様(奥様)

この家を建ててから友人家族が集まって、大人と子ども合わせて18人でBBQもしましたが窮屈になることもなく、みんなそれぞれ思いのままに過ごすことができました。

お施主様(ご主人)

思っていた以上にエアコンの効きもよくて、びっくりしています。大人数が集まってワイワイガチャガチャ過ごしていても、熱気がこもることもなく暑さを感じることもなくて過ごしやすかったですね。

お施主様(奥様)

太陽光発電と乾太くんのおかげで想定より光熱費が下がっています。下の子がまだ幼いので、電気代を気にせず日中エアコンをつけっぱなしにして快適な状態にしておけるのがうれしい。食洗機も朝昼のうちに使うようにしています。

お施主様(ご主人)

ここで暮らしてみて、ご近所もとてもいい人ばかり。ご縁があったんだなと感じました。友だちが次々に集まってきても車5台を止められるので、気軽に来てもらえるから呼びやすいというのは大きいですね。

 

山京インタビューアイコン

壁紙選びにもこだわりを感じます。

お施主様(奥様)

グレーと白をベースにしたので、照明の色調を変えたりしても馴染んで明るく見えます。打ち合わせのときに私好みの壁紙をたくさん持ってきてくれて、ちょっとずつ明るくなるように組み合わせを考えたり、選ぶのが楽しかったですね。階段室と玄関正面のターコイズブルーが一番のお気に入りです。

お施主様(奥様)

水回りのクロスはどれにするか、とても悩みました。最後はふわっと決断したのでもっと明るく派手な色合いでも良かったかも知れませんが、こうして見ると落ち着いた色合いにしてよかったと思います。キッチンパネルに使うものと同じ仕様で、水が跳ねたり汚れても遠慮せずゴシゴシ拭いたり掃除が簡単なのもいいですね。

お施主様(ご主人)

トイレの壁紙と照明にもこだわりました。どんなテイストで仕上げるのかここでもやっぱり悩みましたが、落ち着いた壁紙にして正解でしたね。背面の隠れる位置に小物がしまえる棚を備え付けました。

機能性だけじゃない!必見の水回り

山京インタビューアイコン

水回りの仕上がりも、目を見張るものがあります。

お施主様(ご主人)

東側に窓があって、LDKまで爽やかな光が届くので明るいです。子どもや大人、たくさんの人が集まることを想定したので、洗面台と脱衣所を分けました。水回りの床はペットにも対応した水拭きできる仕様なので、子どもたちを汚れたままお風呂場に行かせても後でササっと拭けばいいやと気にしなくて済みます。

お施主様(奥様)

広い洗面台にしたことで友人の子どもたちが家に泊まったときでも、朝になって数名が並んで準備できました。広さに余裕があるので、ここでササっと赤ちゃんのお尻を洗ってあげることもできます。それと子どもが着替えたりできるように玄関の脇に客間をつくりました。ダイニングから様子がわかるので、小さな子を寝かせておいても安心です。

お施主様(奥様)

水回りにファミリークローゼットをつくったのも大正解。なにより服が散らからないし、衣類をLDKに持ち込まないようにしただけで埃が少なくなって、掃除の手間が信じられないくらい楽になりました。暮らす家は前より広くなったのに、掃除や片付けは今の方が断然ラクです。作業台はアイロン掛けや洗濯物を畳んだりするだけでなく、カバンを並べておけば手にしやすいし、サイズが大きい来客用の布団も置けます。

お施主様(ご主人)

アーチのデザインは妻の希望です。みんな軽〜い感じで「こんな感じにしたいよね」と言うんですけど、施工もクロス張りも大変でした(笑)。この家は動線を優先して扉をつけないオープンなつくりになっていますが、階段回りなどは冷気が下りてこないようにロールスクリーンをつけてみようかと話しています。

やりのこしはないけれど「もう一度やりたい」楽しかった家づくり

山京インタビューアイコン

人がたくさん集まるということで、玄関の造りにも気を遣ったのではないでしょうか。

お施主様(ご主人)

人が多く集まるから渋滞しないように框の長い玄関にしようと話していました。シューズクロークとは逆側に下駄箱もつけてよかったですね。ツーピース構造なので今は下だけにしていますが後から上にもつけれるし、クロスを張ってから設置したので邪魔になるようなら外すこともできます。普段使いのサンダルなどを出し入れするのに使いやすいし、靴を脱ぐ間も床に置きたくない手荷物やポストから出した書類をポンと置けます。ヤモリの飼育ケースもここが定位置になりました。

お施主様(奥様)

シューズクロークはアウターを部屋の中に持ち込まずに済むのがいいですね。打ち合わせのタイミングから友人をたくさん招いて一緒に過ごすことを前提にしていたので、カバンを置くカウンターや人数分のアウターをかけておけるようにハンガーポールも長めに渡してあります。軒天に合わせて玄関扉も木のタイプに揃えました。外は軒天が長いので雨の日でも傘を畳むときに濡れずに済みますし、車を寄せて止めれば傘をささずに屋内へ入れます。

山京インタビューアイコン

苦労したことも多かったと思いますが、家づくりは楽しかったですか?

お施主様(ご主人)

楽しかったですね。打ち合わせからもう1回やりたいくらい(笑)。

お施主様(奥様)

注文住宅だから自分で色々決めることができて、楽しかったですね。めちゃくちゃわがままも言いましたし、そのぶん住んでみてから「悩みぬいた甲斐があった」と思えるところがたくさんあります。気になって聞いたことは細かいところまできちんと調べてくれたり、足達さんが一緒に悩みながら他のお宅での事例を紹介してくれたりしたのも、イメージがしやすくて参考になりました。

 

インタビューを終えて

取材陣をあたたかく迎え入れてくださったS様ご夫妻の住まいで印象的だったのは、シンプルな動線と機能的な収納。線が少なく整えられた奥行きのある空間は開放的で清々しく、心地よい静けさに包まれていました。棚には色やサイズの揃ったラックが整然と並んでいて生活の細部に奥様のこだわりが垣間見えます。すっきり美しく保たれた住まいだからこそ、たくさんの人が集まっても心地よく過ごせるのだと感じました。

ご友人家族と過ごす時間を大切にしているというS様ご家族。新居での生活は始まったばかりですが、お子様の成長と共に暮らし方も少しずつ変わってゆくことと思います。快適な生活を続けてゆくうえでも必須となるメンテナンスを通じて、これからも末永くお付き合いをよろしくお願いいたします。

CONTACT