「黒×グレー」で創るアーティスティックな上級住空間/リノベ事例

今回のインタビューは、久しぶりのリノベーション事例。

お仕事用の広い倉庫に併設されていた二世帯住宅を、一世帯住宅に大胆リノベーションされたS様にお話を伺いました。

高い感性・センスをお持ちで家具についても知見が深いS様が、頭の中で思い描いた住まいのイメージを山京建設がリアルな形に。

迷いなく、潔く進められた、他に例を見ない大胆なリノベーションの好例、ぜひ最後までお楽しみください。

感性光る贅沢リノベーション

視界を他に邪魔されない自然豊かな場所に、贅沢に横たわるS様邸。到着するやいなや取材陣からは思わず「ほぉ」と感嘆の声が漏れました。

外観はブラックカラー1色で、スマートかつシックに。玄関の先にどんな空間が広がっているんだろうかと心底ワクワクした数秒後・・・期待を一切裏切らないハイセンス空間が視界に飛び込んできました。

家の隅々にまでセンスを感じるS様のリノベーション体験談、ご主人にじっくりとインタビューしてまいりました!


・お施主様:S様
・家族構成:ご夫婦(2人家族)


山京建設は知人からの紹介

山京インタビューアイコン

リノベーション前の家は、山京建設とは別の工務店で建てられたんですよね?山京建設のことはどんなきっかけで知ってくださったのでしょうか?

お施主様

リノベーション前の家は祖父が随分と前に、山京建設とは別の工務店で建てたものでした。

山京建設を知ったきっかけは知人からの紹介。私が「リノベーションをやりたいんだけど、どこか良い業者知らない?」というようなことを話したら、「山京建設、良いんじゃない?」と言われたんですよ。

知人も山京建設で家を建てていて、私もその家を見たことがありましたし、山京建設のホームページやInstagramを見て好印象だったので「紹介してもらえますか?」と。

山京建設以外の業者もホームページを見る程度はしましたが、問い合わせや相談は一切しませんでしたね。

山京インタビューアイコン

山京建設との初回打ち合わせを終えてみて、どんな印象を持たれましたか?

二世帯住宅を一世帯住宅に

お施主様

山口(山京建設 現場監督)さんと平田(山京建設 設計士)さんが対応してくださったのですが、ネガティブな印象は少しもなかったです。

打ち合わせで私たちの要望をいろいろお伝えしたのですが・・・祖父が亡くなっていたこともあり、建築図面がない状態だったんですよ。

隣にある倉庫の方まで居住スペースを伸ばして広くしたい、という要望があったのですが、山京建設に相談したところ「建築図面がない状態で倉庫部分を弄るのはお勧めしない」とのご返答でした。

その上で、現況図(現況の地物や構造物など目に見えるものを図面に反映させたもの)を作成してくださることになったんです。

もともとは二世帯住宅。一般的な玄関が2つある造りで、片方の玄関は1階に繋がっていて、もう一方の玄関は2階直通という家でした。

それをリノベーションで玄関をひとつに。ドアを開けたらすぐリビングが広がっている、解放感ある土間玄関のような造りをイメージしていました。

山京山口

【山京建設 山口より】
躯体図面がなかったので、鈴木様のご要望を全て汲んで好き勝手に弄るのは怖いな、という気持ちがありました。躯体図面がないと家のフレームのどこを外していいか判断が難しいんです。柱・梁・筋交いが正確に把握できないので「(ご要望に沿って)壁を外せます!」とは答えられない状況。それがスタートでしたね。

大病を乗り越えリノベ再開

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最初の打ち合わせから完成まで、どれくらいの期間がかかりましたか?これだけこだわったお住まいなので、時間をかけられたのでしょうか?

お施主様

実は山京建設に現況図を起こしていただいたあと、私が脳膿瘍で救急搬送されてしまい一度このリノベーションの話がストップしてしまったんです。

緊急手術からそのまま入院することになったのですが・・・手術直後、妻に頼んで山京建設に連絡し「他社に頼んだわけではないんです。やるときは必ず山京建設にお願いしますので!」と意向を伝えました。

今はほとんど後遺症もないですが、あのときは命が長くないかもと思ったので、とにかく山京建設に意向を伝えないといけないと考えたんですよね(笑)。

そんなこともありましたが、幸いにも完全復活(笑)。

その後の打ち合わせ回数やプランニングの期間は、短かったのではないでしょうか。あっという間だったように思います。

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大病にも関わらず気にかけていただき感謝しています。復活されて本当に良かったです!退院後に再開したリノベーションですが、どんな風にプランニングを進められたのでしょうか。

お施主様

私の頭の中に「こうしたい」というイメージが明確にあったんです。

そのイメージに近いものをInstagram(インスタグラム)やWEBページで探して、どんどん写真を集め山京建設に送りました。そんな感じで、最初にイメージだけしっかりと伝えたんです。


そんなさなか、山口(現場監督)さんから「このキッチン、どうですか?」と紹介されたんですよ。それでショールームに見に行って、素直に「いいな」と思い、これに決めました。

そこからは、このキッチンを中心に家づくりを組み立てていったような感じです。

平田(設計士)さんから小形(インテリアデザイナー/Luna House Design)さんにバトンタッチし、住宅デザインの肉付けがはじまりました。

黒×グレーを基調にプラン二ング

お施主様

小形(インテリアデザイナー)さんが最初に出してくださったイメージパースがあるんですが、それを見た時点で「OKです!」って(笑)。

基本的にはモノトーン、それも黒×白ではなく黒×グレーのモノトーンを考えていました。

それを軸に、インダストリアル的なものが入っていたり、ミッドセンチュリー的なものが入っていたり、そういった画像を山京建設や小形(インテリアデザイナー)さんに送っていて、返ってきたのがこのイメージパースだったので、もうOKだなと思ったんです。



ちょこちょこ変えた部分はありますが、大枠は初回のイメージパース通りにリノベーションを進めました。

だから私、壁紙も天井クロスも選んでいなんですよ。

ヒアリング2回でこのイメージパースが出てきたのには驚きもありましたね。これでプランニングはほぼ終了。迷ったところはないですね。


山京山口

【山京建設 山口より】
リノベーションは新築以上にスケジュール管理が重要になります。一工程終わったらすぐ次の業者が入る、終わるとまた次の業者、という感じで駆け足で進むので、仕様が決まっていないと工事が止まってしまうんです。それなので決めるものは全て決めさせていただいてからの工事スタートになりました。そこをしっかりと固めていたので、工事が始まってからはかなりスムーズだったと思います。

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今回のリノベーションで苦労されたことはありますか?

お施主様

苦労は・・・なかったですね(笑)。

私自身、膨大なサンプルの中から壁紙や天井を選びたいというタイプの人間ではなく、思い描いたイメージがカタチになればそれで良いというスタンスでした。

「私はこういうことをやりたいんだ」というイメージをお伝えして、あとはお任せ。返ってきたものがOKであればそれで良いんです。

もちろん違うと思ったら言いますが、小形(インテリアデザイナー)さんはそれが絶妙に良かった。私たちにしっかりハマったという感じでしたね。


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ある程度は任せる、という器の大きさはすごいですね。注文住宅(リノベーション)だからこそ、ひとつずつ決めたいというのが一般的な考えですよね。

お施主様

そうかもしれませんが、私も商売人なので、任せるところは思い切って任せようと思っていました。

でも、こうなるとは思っていませんでしたよ。

お任せはしましたが、正直ここまでのものができるとは思っていなかったんです。

私は家具が大好きなのですが、自分でやるとなると何もかも凝ってしまうのは想定内。当然コストも膨らみますから、家具もある程度は山京建設にお任せしようと思っていたんです。

だけど自分たちの想像の上を行くイメージパースが出てきちゃったんで、妻と「(家は)弄ることなくこれでいっちゃおう」と(笑)。

その代わりに「家具だけは自分たちで選ぼう」と予定変更したんです。


山京建設からの提案はかなり良かったですよ。例えばこの床のタイルなんかもドンピシャ。

カタログを見たって、これに決めようとは思わないですからね。

この床タイルを選んでくれたことに、「これはすごいな」と。全てがイメージ通り・・・というよりその上なんです。

うちは犬を飼っているんですが、フローリングよりこのタイルのほうが滑りにくいのも良かったですね。

私が弄った箇所と言えば、2階の白いタイルをグレーにしてもらったのと、同じく2階のフローリングをタイルにしてもらったくらいです。あとはもうお任せでした!

妥協点も後悔も一切なし

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妥協した点もないでしょうか?

お施主様

妥協点もないですね。むしろ良くなっていると思います。

小形(インテリアデザイナー)さんがプラン二ングしてくれて、現場で私と山口(現場監督)さんで話し合いながら調整して。

当初、1階の天井は奥半分が下がったプランだったのですが、工事を進めて行く中でキッチン上だけを下げようということになりこの形に。ごく限られた部分だけが下がっているので、空間が個性的になりました。

妥協点も後悔もなくて、とにかく楽しかったです。

外壁を決めるのも、その日現場にいた大工さん全員で、どれにするか「せーの」で決めました(笑)。

前提として、提案してくださるものが全部良いんですよ。どれを選んでもしっくりくるから、その中でもどれが良いか?みんなで決めた感じですね。

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引っ越しされたのが2月ということで寒い時期も過ごされたわけですが、寒さは感じましたか?

お施主様

全然寒くない!タイルが思いのほか暖かくて、びっくりしました。

もともと床暖房を入れる予定だったのですが、タイルの下に電気の床暖を入れてもそこまで効かないよ、と言われたので止めたんです。

だから妻と「じゃあ冬は寒いね」なんて言って、エアコン以外の暖房機器も買っておいたのですが・・・エアコンひとつつけたら裸足でも暖かいくらい。

夏はまだ過ごしていませんが、エアコンを入れるとすぐに効くので涼しいんじゃないかなと想像しています。


1階リビングの半分はもともと和室だったんですが、畳の下から入ってくる隙間風が寒かったんです。

それを解消するため、リノベーションの際に隙間をすべてテープで塞いでもらい、さらに高断熱性能が高い少し厚めの断熱材を入れてもらったので、それが快適性に影響しているんだと思います。

見えない部分ではありますが、日々の暮らしにダイレクトに関わってくる部分の提案もありがたいですよね。

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玄関から仕切りなしに繋がるリビングでもこれだけ暖かいのは快適ですね。玄関を開けた瞬間に目に飛び込んでくるハイセンスな家具も、ひとつの風景として素晴らしいです!

お施主様

ありがとうございます。もともと家具が大好きなんですよ。

北欧やヨーロッパの家具に、和風の家具やオリジナルの家具を組み合わせているんですが、今回のリノベーションでは家具と家の造作物のサイズを合わせてもらった部分もあるんです。

ベッドルームのハンガーパイプの太さを、同室に置く椅子の脚の太さに合わせてもらったり・・・そういう要望にもひとつひとつ柔軟に応えてくださるのも山京建設の魅力だと思います。


楽しいばかりのリノベプロジェクト

山京インタビューアイコン

山京建設と進めたリノベーション、S様はどんな感想を持たれたでしょうか?

お施主様

楽しかったですよ。本当に。

伝えたイメージが、想像を超える形で返ってくるのが気持ち良かったです。

こちらがああだこうだいちいち言わなくても、思った以上の提案をどんどんしてくれるので驚きもありました。



最初のイメージパースを妻と一緒に見たとき、2人で鳥肌が立ったというか・・・「ホントにこれやるの?」「これできるの!?」って(笑)。

何も選ばず、何も決めず、ほぼほぼ山京建設にお任せのリノベーションでしたが、だからこそこの想像以上の家に繋がったのだと思います。

白色を極力入れたくなかったので窓枠にシート貼りをしてくださったり、見た目の良さを優先して高さのない巾木(はばき)を選んでくださったり。玄関からリビングまでタイルの目地を一直線に揃えてくださったりと、気づかないくらい細かい部分まで気を配ってくださったので、来た人には隅々まで見て行って欲しいですね。

本当に理想の家がカタチになりました。山京建設とは良い出会いだったと今でも思っています!

山京山口

【山京建設 山口より】
S様がぶれないイメージを持たれていたので、そこにきちっとハマる提案をしていくのは楽しかったです。ちなみにS様邸の家具、全て合わせると高級車が買えるくらいの金額だというお話を小耳に挟みましたが(笑)・・・「家」と「家具」がそれぞれを活かしあって、洗練された空間を織りなしていますよね。お客様のご要望やイメージは千差万別。いつもその期待を上回るご提案をしたいと考えているので、S様から「正直ここまでのものができるとは思っていなかった」という言葉は本当に嬉しかったです。我々も楽しんでリノベーション完了まで走らせていただきました!

山京インタビューアイコン

ご家族から引き継がれた大切な家のリノベーションをご一緒させていただけたこと、心より感謝しています。今後とも山京建設を何卒よろしくお願い申し上げます。

インタビューを終えて

玄関ドアを開けてすぐに広がる絵画のような美観、そして快適性の高さ。

山京建設の自由な発想から生まれたご提案と、S様の美的センスがうまく融合したリノベーション事例となりました。

こだわりの箱に、精選されたアイテムだけを絶妙なバランス感で配置した上級な住空間。

繰り返される日常生活に一切の手抜きをすることなく、そのうえで楽しみながら暮らそうとする住み手の感性が滲み出ているお住まいでした。

新空間での生活が始まってまだ2ヶ月ほど。これからまた新たなアイテムが加わり、位置を変え、家全体の表情もきっと変わりながら進化を続けるのだと思います。

この度はたくさんの工務店・ハウスメーカーの中から山京建設を選んでいただきありがとうございました。これからも末永くお付き合いさせていただけますと幸いです。



 

 
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