「太陽光発電」を一戸建てに導入する費用・相場&費用対効果について解説

電気代の高騰を受けて、電気代を節約できて売電収入も得られる「太陽光発電」を一戸建てに導入したいと考える人は増えています。

しかし、太陽光発電と聞くと高額な印象があって躊躇してしまう人は多いものです。

ほかにも、

  • 太陽光発電の初期費用はいくらかかるの?
  • 太陽光発電に必要な設備ってどんなものがあるの?
  • 太陽光発電の費用対効果は?

以上のような疑問を持つ人も少なくありません。

一昔前に比べて安くなったと言っても、実際の費用がわからないと踏ん切りが付かないという人のために、太陽光発電を一戸建てに導入する際の費用や相場、費用対効果について詳しく解説します。

太陽光発電を一戸建てに導入する際の設備

太陽光発電を一戸建てに導入する場合、必要となる設備は以下の通りです。

  • 太陽光パネル
  • 架台
  • パワーコンディショナー
  • 発電モニター
  • 専用のケーブル

太陽光発電とは、屋根に設置する太陽光パネル、または太陽光モジュールと呼ばれる機器に太陽光を当てて発電するシステムのこと。

太陽光パネルを導入する際は、架台というパネルを乗せる台をまず設置する必要があります。

架台とパネルを設置した後、電圧を調節して自宅で使えるようにするパワーコンディショナーに専用のケーブルで接続。

太陽光発電の電気は直流のため、そのままでは家庭で使用できませんが、パワーコンディショナーで交流に変換してはじめて家電製品が使えるようになります。

そして、発電状況と電気使用量を確認できる発電モニターも合わせて設置し、家庭用分電盤へパワーコンディショナーから電気を通してセッティングは完了です。

太陽光発電を一戸建てに導入する際の費用・相場

審査に通らない可能性がある

太陽光発電の仕組みと必要となる設備は前述した通りです。

実際に太陽光発電を設置するにはどの程度の費用がかかるのか、その相場が気になるという人は多いでしょう。

そこで、太陽光発電を一戸建てに導入する際の費用と相場について解説します。

太陽光発電を導入する際の費用相場

太陽光発電を導入する費用は、新築に導入する場合1kWあたり平均で約28.4万円程度が相場です。

家庭では一般的に3~5kWを使用するため、設置にはおおよそ85~142万円程度かかります。

メーカーによって費用は異なる

家を考える

一昔前に比べてパネルの性能は向上しており、メーカーごとの差は少なくなっています。

しかし、メーカーごとにパネルの形や大きさは異なり、発電量も違いがあるため、メーカーによって価格にバラつきが生まれます。

パネルの数で費用は変動する

太陽光発電はパネルの数によって費用が変わります。

太陽光発電を導入する場合の費用割合のほとんどをパネルが占めており、枚数が増えるほど初期費用は高くなります。

メーカーによっては枚数が多いほど1kWあたりの費用を値引きしている場合もあるので、費用が気になる人はチェックしておくと良いでしょう。

屋根の形によっても値段は異なる

パネルをどの程度乗せられるかは、屋根の形によっても変わります。

太陽光パネルは長方形で作られており、屋根の形によっては希望するパネル枚数を乗せられない可能性もあるので注意が必要です。

また、屋根の向きによっても発電量が異なる場合もあるため、屋根の形と向いている方角についてもメーカーに相談しましょう。

屋根の素材によっても工事費は変わる

家のミニチュア

もう一点、頭にいれておいて欲しいことが、「屋根の素材」によって費用が変動する場合があるということ。

金属板の屋根は費用に大きな違いはありませんが、瓦屋根に設置する際は工程が増えるため割高になる場合があります。

太陽光パネルは新築の際に設置する方が安い傾向?

電卓と設計図電卓と設計図と家の模型

自宅に太陽光発電を導入したい場合、新築に設置したほうが数万円ほど安くなる傾向があります。

理由としては以下の通りです。

  • 足場費用がかからない
  • 太陽光発電ありきで住宅設計できる

太陽光発電を一戸建てに設置する場合、既存の住宅の場合は足場を組むことからはじめなければいけません。

しかし、新築は住宅の工事をしている段階でそもそも足場を組んでいるので、太陽光発電のための足場は不要。

また、リフォームで既存の住宅に手を加えるよりも、新築の設計段階で太陽光発電を組み込んでおけば屋根の工事と同時に進められます。

配線をはじめとした細かな点もはじめから組み込んで設計できるのも利点です。

一戸建ての太陽光発電!費用対効果は!?

青空の下で手をつなぎ合う三人家族

一戸建てに太陽光発電を導入した場合の費用対効果は、以下の計算式で求められます。

費用対効果=(売電収入+削減可能な電気代)÷ (設置費用+ランニングコスト)

太陽光発電で生まれた電力は電力会社に売れますが、固定価格買取制度によって10年間は同じ価格で売電が可能です。

10年以降は電力会社と改めて契約をし直す必要はありますが、一般的には固定で買い取って貰える10年を基準に費用対効果を判断します。

発電量が少ないと売電収入も削減可能な電気代も微々たるもの。要するに、発電量が増えるとそれだけ費用帯効果は高まるということになるのです。

そのため、一戸建てに太陽光発電を導入するのなら、初期費用が高くなっても屋根に乗せられる最大容量のパネルを乗せた方がお得ということになります。

まとめ

一戸建てに太陽光発電を導入する場合の費用や費用対効果は以下の通りです。

  • 費用は1kWあたり平均で28.4万円
  • 費用対効果は発電量が多くなると高まる

住宅用の太陽光発電の容量は一般的に3~5kWと言われており、初期費用は約85~142万円ほどかかる計算になります。

メーカーや屋根の形、パネルの数でも費用は異なるので、導入する場合はメーカーごとにしっかり吟味したほうがいいでしょう。

費用対効果は売電収入と削減できた電気代によって変わるため、一戸建ての屋根に乗せられる最大容量のパネルを導入したほうがお得になります。

一戸建てに太陽光発電を導入しようと検討しているなら、この記事を参考にしてみてくださいね。