太陽光発電で何kW必要?4人家族&一戸建ての電気使用量シミュレーション

電気代の値上がりが相続き、家計の大きな負担になっている昨今、自宅で発電できて売電もできる太陽光発電が注目されるようになりました。

発電量が大きいほどお得に電気を使えるとあって、大容量の太陽光発電を導入しようと検討している人も多いでしょう。

しかし、実際のところ年間発電量がどの程度か分からず躊躇したり、いまいちメリットが分らなかったりで、検討したままで終わっている人も少なくありません。

そこで、この記事では太陽光発電は一般家庭でどのくらいの容量が必要なのかに加えて、4人家族の消費電力シミュレーションと導入する際のポイントについて解説します。

太陽光発電の年間発電量について

服が積み込まれた洗濯かごの奥には洗濯機

太陽光発電で生み出される年間の発電量は、一般的に1kWあたり約1,000~1,200kWhと言われています。

4kWの太陽光発電を設置した場合、年間で約4,000kWh発電することに。

太陽光発電協会によると、一般的な家庭で年間平均4,892kWhの電力消費量があるとされており、太陽光発電の年間発電量と照らし合わせると、一年の電力量のおよそ8割を補填できる計算になります。

ただし、太陽光発電は設置個所や角度、方向によっても数値は変化。

また、太陽光パネルの発電量自体もメーカーや仕様によって異なるため、あくまで目安の数値と考えておくと良いでしょう。

4人家族での消費電力量【シミュレーション】

グラスにコインを入れる

太陽光発電で特に気になるのが、太陽光発電だけでどの程度電力をまかなえるのかという点です。

4人家族で消費電力をシミュレーションしてみた場合、総務省家計調査によると2022年度の月間の電気代の平均が13,948円で、1kWhあたりの電気代が34円だとすると、月間で410kWh程度の消費電力があったことに。

季節によっても電気代金は異なるため一概には言えませんが、ざっくり年間で換算すると約5,000kWhの電力を消費したと推定されます。

前述した通り、太陽光発電では1kWあたり年間約1,000kWhの発電量が期待できます。

そのため、4人家族の消費電力を太陽光パネルで大幅にまかなうとすれば、4~5kWの太陽光発電設備を導入するとメリットが大きいと言えるでしょう。

一戸建てに設置する太陽光パネル!一般的には何kw?

広いリビング

太陽光発電を使用する場合、基本的には一戸建てに導入を検討していることでしょう。

一戸建てに太陽光パネルを設置する場合、一般的には4~5kWのパネルを取り入れる家庭が多いと言われています。

ただし、屋根の形や大きさ、巨樹する地域によっても設置できるパネル数に違いがあるため、太陽光発電を導入しようと検討している場合は注意が必要です。

太陽光発電は発電量が大きくなればなるほどお得になるため、少しでも大容量の設備を導入したいと思うかもしれません。

しかし、一般家庭へ設置できる太陽光発電は最大で10kWと言われており、6~7kWを超えるとパネル以外で必要になるパワーコンディショナーの増設が必要になる可能性もあります。

よほど消費電力が大きい場合は大容量にしても良いかもしれませんが、設備にお金をかけずお得に太陽光発電を利用したいのなら、屋根の大きさや形と容量のバランスを見て決めたほうがいいでしょう。

太陽光発電を設置する際に知っておきたいポイント

太陽光発電は発電量が増えれば消費電力の節約に繋がり、電気代も大きく削減できる便利な設備です。

とはいえ、導入する際に気を付けなければならない点も!

そこで、太陽光発電を設置する際に知っておきたいポイントについて解説します。

費用と回収期間を知っておく

電卓を打つ女性

太陽光発電は電気代の大きな助けになる設備ですが、導入するには少なくない予算が必要です。

初期費用が高いだけではなく、メンテナンスでも費用がかかってしまうため、自身の予算と照らし合わせて導入するかどうか検討しましょう。

ただ、一般的に10年前後で費用分を回収できると言われており、長い目で見るとお得になる場合がほとんどです。

屋根の面積や角度もしっかり確認する

工具と家の模型

太陽光発電は屋根にパネルを設置し、太陽の光を集めて発電するシステムです。

そのため、屋根面積によって発電量は左右されます。

また、パネルの角度によっても発電効率は変わるため、済んでいる家の屋根がどのような形をしていて、確度がどのようになっているのかを事前に確認しておきましょう。

設置場所も必ずチェックする

太陽光発電は周囲の環境や屋根の向きによっても発電量が大きく変わります。

屋根の環境によっては十分な発電量が見込めない場合もあるため、こちらも前もって確認しておきましょう。

太陽光発電は発電量の予測も可能なので、導入する前に計算しておくのをおすすめします。

補助金があるか確認する

電卓と電球とコンセント

太陽光発電を導入する際、自治体によっては補助金や税制優遇制度を設定している場合があります。

適用されれば費用を少しでも安くできますので、必ず確認しておきましょう。

まとめ

太陽光発電を一戸建てへ適切に導入すると、電気代を押さえるための強力な味方になります。

電気料金が大幅に値上がりしている昨今、家庭の人数が多くなるほど消費電力も上がり、家計への大きな負担に。

少しでもお得に電気代を節約したいなら、家庭の消費電力に合わせた発電量の太陽光発電を導入すると良いでしょう。

ただし、初期費用は決して安くはなく、日照条件や屋根の大きさによっても発電量は大きく異なるので、導入する際は事前の準備を忘れずに行いましょう。

太陽光発電を設置したいけれど、どの程度の容量にすればいいか分からないという人は、この記事を参考にしてみてくださいね。