新築住宅のカーテン選び!賢い選び方とよくある5つの失敗例を解説

白いカーテンの寝室

「新築を建てるけど前に使っていたカーテンを使ったらダメ?」「新築を建てたら素敵なカーテンにしたいけど選び方がわからない!」「そもそもカーテンってどんな種類があるの?」こんな疑問を持つ方は少なくありません。

新築を建てたは良いものの、何を基準にカーテンを選べば良いかわからないという方も多いと思います。

今回は知っておきたいカーテンの種類や、カーテンの選び方、カーテン選びの失敗例などをご紹介。ぜひ最後までご覧ください。

新築を建てるならカーテンも新調しよう

カーテンのイメージ

新築を建てる際、選ぶことは多々ありますがカーテン選びもそのひとつですよね。カーテンひとつで部屋の雰囲気はガラッと変わってしまうもの。それに安い買い物ではありませんから、慎重に選びたいところです。

カーテンには、部屋の雰囲気づくりだけでなく役割や機能があり、用途に合わせて最適な種類を選ぶ必要があります。

まずはカーテンにどんな役割や種類があるのか確認していきましょう。

カーテンの役割

カーテンはただ外から家の中を見えないようにする(遮蔽(しゃへい):覆って他から見えなくすること)だけでなく、不快な寒さ・暑さを感じにくくしたり、遮音性を高めたりする役割があります。

【カーテンの役割】

  • 目隠し(遮蔽)
  • 調光・遮光
  • 日除け・遮熱
  • 断熱・保温
  • 省エネ
  • 防音・吸音
  • 装飾・雰囲気づくり

 

他にも外から入る光の量を調整したり部屋の暖かい空気を逃げないようにしたり、さまざまな役割を持つカーテン。カーテンをつけるだけで省エネ対策になると言えるでしょう。

カーテンをつけているのといないのとでは、部屋の快適性が大きく異なるので実はとても重要なアイテム。部屋の雰囲気づくりやアクセントという役割も果たします。

カーテンの機能

最近は、機能性の高いカーテンもたくさん登場しています。用途に合わせてぜひ選んでみましょう。

【カーテンの機能】

  • ウォッシャブル機能:自宅で洗える
  • 形状記憶機能:型崩れしにくい
  • 遮熱・遮光機能:熱や光をカット
  • 防汚・防カビ機能:汚れを防ぐ
  • 消臭機能:臭いがつくのを防ぐ
  • 抗菌機能:菌の発生を防ぐ
  • 保温機能:暖かさをキープする
  • 防炎機能:燃えにくい
  • 遮像機能:外から透けにくい
  • 通風機能:風が通り抜けやすい
  • VOC低減機能:揮発性有機化合物低減
  • 花粉吸着機能:花粉の侵入を防ぐ
  • PM2.5吸着機能:PM2.5の侵入を防ぐ

 

家庭で洗濯できるウォッシャブル機能や遮光機能、UVカット機能などはすでに広く知られていますよね。

防汚(ぼうお)機能というのは、樹脂コーテイングをすることで汚れやほこりがつきにくく、洗濯時にも汚れが落ちやすくしていること。また蓄熱保温の機能を持つ繊維を使用したカーテンなら、生地の表面が温まりやすく冷めにくいのが魅力です。

一方、快適性ではなく防災性を考慮するなら防炎機能を持つカーテンがおすすめ。燃えにくい繊維を使用しているので、火がつきにくかったり燃え広がりにくかったり、また消火が早いといった特徴がありますが、燃えないというわけではないのでその点は注意しておきましょう。

カーテンの種類

カーテンの役割や機能がわかったら、今度はカーテンの種類について見ていきましょう。

カーテンには、大きく分けて5つの種類があります。どの部屋に設置するのかによって選び方が変わってくるので、まずはどんな特徴があるか見ていきましょう。

ドレープカーテン

 

 

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ドレープカーテンとは、厚手の生地を用いた大きなヒダのあるカーテンのこと。ドレープは英語で「ゆるやかな」「優美な」という意味で、その名の通り、なみなみとしたデザインのカーテンです。

一般的にカーテンと言われてイメージするのが、このドレープカーテンにあたります。

ドレープカーテンは遮光性のある色の濃いカーテンから、日差しがあえて入るように透け感のある生地を使ったカーテンまで、さまざまな生地をオーダーメイドできるのが魅力。

通常は床につかないようにサイズをぴったりに合わせるのですが、最近は柔らかい生地のカーテンを使い、あえて丈を少し長くしてふわふわと風になびくようにする方もいらっしゃいます。

レースカーテン

 

 

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レースカーテンとは、ドレープカーテンの中(窓側)につけるカーテンのこと。

ドレープカーテン+レースカーテンの2枚重ねにすることで、部屋の保温性を高めたり窓を開けたときに入る外部のチリやゴミ、花粉を防いでくれます。

最近では、レースカーテン1枚でも外から透けて見えないようミラー加工がされているカーテンも。

ドレープカーテンとセットで使用するというイメージが強いようですが、場所によっては高機能なレースカーテン1枚にする・・・という選択肢もあり。

レースカーテン1枚だけなら、洗濯などのお手入れも簡単で、なおかつ部屋の印象も軽くなります。レースカーテン単体使用は、外から見えてもOKの場所や、寒さや暑さが気にならない場所におすすめです。

ロールカーテン(ロールスクリーン)

 

 

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ロールカーテン(ロールスクリーン)とは、名前のとおりカーテン生地がロールで巻かれているもの。一般的なカーテンは左右に開閉しますが、ロールカーテンは上下に開閉します。

上下開閉なので「窓を開けたいけど部屋の中まで見られたくない」という時でも、半分だけ降ろして人の顔が見えないようにするというのも可能。

ウェーブがないのでスッキリとした印象やコンパクトな印象を与えますし、大胆なデザインを選んでも絵画のように楽しむこともできるんです。

ロールカーテンは窓だけでなく、収納スペースの扉代わりやスペースの間仕切り、見せたくない部分の目隠しなどにも活用できます。

シェードカーテン

 

 

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シェードカーテンとはロールカーテン(ロールスクリーン)と似ているアイテムで、上下に開け閉めができます。直射日光を避けて最適な位置まで下げたり、外から見えない程度まで下げたりといった調整も可能です。

ロールカーテンと違うところは、シェードカーテンの場合は上げると生地を段のようたたみながら収納する点。

またロールカーテンとは異なり、カーテンと同じ生地を使用することができるので大きな窓にはドレープカーテンを、小窓にはシェードカーテンを・・・というように使い分けることもできます。

プリーツスクリーン

プリーツ(じゃばら)状の記事を上下に開閉させるプリーツスクリーン。

ワイドな視界が確保できるうえ、スッキリ収まり見た目がコンパクトなのが特徴です。

和紙のように見える素材のプリーツスクリーンを和室に採用すれば、障子とはまた一味違った和風モダンな印象に。

プリーツスクリーンを1枚吊るす「シングルタイプ」は光を適度に取り込めますが、どうしても開けたときに外から部屋の中が見えてしまうので、一般的なのは「ツインタイプ」。透け感(素材)の違う2枚のプリーツスクリーンを組み合わせることによって、光を取り込みつつ目隠しすることができます。

 

ブラインド

ブラインドは書斎やオフィスによく使われるもので、スラットという羽根を複数組み合わせ、開閉だけでなくスラットの角度を調節して光の量を調整することもできるアイテム。
 

 

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外からの光を完全に遮断するだけでなく、室内の明るさや外の明るさに応じて自由に調整できるのは大きな魅力だと言えます。

スラットが横に並ぶブラインドが一般的ですが、バーチカル(縦型)のブラインドも。

 

 

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オフィスなどではアルミ製の少々無機質なブランドがよく使用されていますが、木製、布製、樹脂製などさまざまな種類があるので住宅でも取り入れやすいと思います。

スッキリとしたスタイリッシュな印象に仕上がるので仕事部屋や狭い部屋におすすめですが、お手入れのしやすさはカーテンに劣ると言えるでしょう。

【部屋別】新築カーテンの選び方

虫眼鏡

「カーテンの種類はわかったけれど、実際どういうふうに選べば良いかわからない!」といった方もいると思います。

新築住宅の場合、カーテンだけでなくレールのデザインもシンプルなものからおしゃれなデザインまで、カーテンと一緒に選べます。

とはいえ何を重視して選べば良いかわかりませんよね。

カーテンを選ぶ際は、デザインや機能性はもちろん、予算も重要。ここから部屋別に新築カーテンの選び方を見ていきたいと思います。

色・デザインを選ぶ

カラフルな色鉛筆

カーテンは部屋の印象を大きく変える重要なもの。

部屋の色を構成すのは大きく分けて「ベースカラー(壁紙、天井など)」「メインカラー(ソファ、ラグマット、カーテンなど)」「アクセントカラー(クッション、小物雑貨、照明など)」とされていますが、カーテンは部屋のアイテムのなかでも雰囲気を決定づける大きな要素になるということがわかりますよね。

カーテンの色・デザインはかなり豊富ですから目移りしてしまうかもしれませんが、いくら単体で気に入ったとしても設置する部屋の雰囲気にマッチしなければ違和感を覚えてしまうはず。

新築住宅であれば床や壁紙、天井の色がすでに決まっていることも多いと思うので、ぜひそれらの色を考慮したカーテンを選びましょう。

【インテリアの色の効果】

  • 白:清潔・純粋・神聖
  • ベージュ:穏やか・優しい
  • 黄:軽快・陽気・希望
  • オレンジ:健康・元気・幸福
  • 赤:活発・情熱・若々しい
  • 緑:安息・自然・フレッシュ
  • ピンク:可憐・柔らか
  • 青:知性・冷静・涼しげ・落ち着き
  • ラベンダー:癒し・高貴
  • ブラウン:安心・温もり・堅実
  • グレー:高級・都会的・厳粛

 

色には上記のようなイメージがありますが、それとは別にコーディネートについては「同系色でまとめる」「トーン(色調)を揃える」「反対色(補色)を使う」のいずれかにするとバランスが良いと言われています。

同系色(似た色)を合わせると、すっきりまとまって落ち着いた雰囲気に。壁や天井は白やオフホワイトなど明るい色が多いので、その色に合わせることで空間を広く見せることもできます。

 

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また色は違っていても同じトーン(色の明るさと鮮やかさ)にすることでも、まとまりが出て違和感を与えにくくなります。

 

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反対色(補色)を意識して取り入れると、個性的でビビットな印象をもたらしてくれるんです。

この反対色の組み合わせは上級者向けのテクニックですが、施工業者やカーテン専門店に相談することでイメージに近いカーテンが手に入りやすくなるので、ぜひ話を聞いてみることをおすすめします。

 

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これは壁紙選びでも起こりがちですが、カタログやサンプル生地だけで決めるとどうしても実際に家にカーテンが入ったとき「イメージしていたのと違う!」ということに・・・。

カーテンは安い買い物ではありませんから、プロの意見も参考にしつつ理想に近いカーテンを選べるといいですね。

生地・機能性を検討する

柔らかい布のイメージ

ほとんどの方はカーテンを選ぶ際、デザインや色、生地の質感(素材)を一番に考えると思います。

カーテンの色やデザイン、質感が違うだけで部屋の雰囲気はグッと変わりますから、とても重要なことですよね。

しかし本ページの前半でもご紹介していますが、遮光性、断熱性、耐火性、遮音性、防火性など、さまざまな機能性をもったカーテン生地があります。

例えば透明感のあるふんわりとした薄手のカーテンが欲しい場合も、断熱性や遮音性に劣るものや、外から透けて見えてしまうもの、防炎機能を備えていないものも多いので、設置場所や用途を考えつつ機能面にも注目して選んでいく必要があるでしょう。

かといって機能性ばかり重視してカーテン選びをしてしまうと、希望のデザインが見つからないことも。ですから日当たりや窓の方角など、部屋によってカーテン選びの条件を変えていくことをおすすめします。

慣れていないと難しいかもしれませんが、施工業者やインテリアコーディネーターなど専門家に相談することで、デザインと機能性を兼ね備えたカーテンが手に入りやすくなるはずです。

設置する部屋を考慮する

間取り図

当然といえば当然ですが、カーテンは設置する部屋に合わせて選ぶ必要があります。

例えば寝室であれば、気分を落ち着かせるアースカラー(緑やブラウン)や、ブルーなど寒色系の色がおすすめと言われていて、神経を興奮させる赤などは不向きだと言われています。

またリビングは人が集まる場所だけに家族全員が落ち着けて、部屋を広く見せる色・デザインのカーテンがおすすめ。白やオフホワイト、淡いグレーなどを選ぶ方が多いのはそのためです。

一方、子ども部屋はお子様の年齢にもよりますが、元気が出るビタミンカラー(黄・オレンジ・緑など)や、柔らで可愛いい印象を与えるピンク、ラベンダーなどが向いています。

お子様の成長とともにカーテンを替えることを前提にしているのであれば、少し冒険したデザインもあり。お子様が好きな色を選ぶのも良いですね。

カーテン選びでありがちな後悔&失敗例

指をさす女性

カーテンは頻繁に買い替えるものではなく、何年も同じものを使い続けるもの。長く使うものだからこそ「絶対失敗したくない!」と思うのは当然の心理です。

次にカーテン選びでありがちな失敗例をまとめたので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

好きな色というだけで選んでしまう

カラフルな紙のイメージ

カーテンはインテリアの中でも面積が大きいので、色選びを間違えると部屋の雰囲気を思わぬものにしてしまいます。

特に派手な色はインパクトも大きく、一歩間違えればリラックスできない部屋になることも。特にリビングや寝室など、滞在時間が長いスペースやリラックスしたいスペースなどは要注意です。

同じ色味でも淡いカラーを選んだり、ポイント使いにしたり、またカーテンタッセルなど小物に好きな色を活用することをおすすめします。

カーテンの印象だけで選んでしまう

オフホワイトのカーテン生地

これも前の項目と似ていますが、カーテン単体で見たときと、実際に部屋に設置したときとでは、その印象は大きく違ってきます。

例えば木目調のナチュラルテイストな部屋なのに、シックな黒色のカーテンやビビットカラーのカーテンなどは、ちょっと想像しただけで合わないと予想できますよね。

こういったわかりやすい失敗はしないにせよ、いくらカーテンが気に入ったとしても部屋に合わなければ意味がありません。

個性的なデザインのカーテンほど、部屋やインテリアとのバランスを取るのが難しくなるので注意が必要です。

役割・機能を考慮していない

カーテンを取り付ける人

カーテンにはいろいろな役割があり、断熱性や遮音性、遮光性、ウォッシャブル機能など機能性の高いカーテンも多数出ています。

機能性の高いカーテンはそのぶんだけ価格も高くなるので、機能性無視で選ぶという方も実際いらっしゃるようですが、それはあまりに乱暴です。

すぐに形が崩れてしまった、自宅で洗濯ができない、汚れがつきやすい、外から透けて見えてしまうなど、後から問題が出てくると結局買い直しになるようなこともありますから、どうせ購入するなら品質(機能)も重視することをおすすめします。

サイズが合っていない

ものさし

これは自分でカーテンを選んだときに起こりがちな失敗ですが、カーテンのサイズを間違えてしまうというケースは少なくありません。

どんなに素敵でオシャレなカーテンでも、サイズが合ってないと見た目がかなり劣ってしまいます。正直、貧乏くさい印象を残してしまうので絶対に避けたいところ。

せっかくの新築なのに、カーテンでそれが台無しになってしまうのはもったいないですよね。

カーテン専門店にお願いしておけば、サイズ間違いのトラブルは回避できるでしょう。

飽きることを想定していない

複数色のカーテン生地

カーテンを選んだときは心ときめいたデザインだったのに、数年が経過して飽きてしまった・・・というのは少ない事例ではありません。

特に派手な柄や印象的な柄のカーテンは、飽きも来やすいと言われています。

シンプルで当たり障りないカーテンが選ばれているのも、こういった理由あってのこと。

時代によってファッションやメイクの流行や自分の趣味が変わるのと同じように、カーテンの好き嫌いも変わる可能性があるんです。

絶対に避ける方法はありませんが、あまりに主張が強いカーテンを選ぶのは「飽き」を招く可能性があります。

まとめ

新築住宅におけるカーテンの選び方をご紹介しました。

せっかく新築の家を建てたのですから、カーテンだってこだわりにこだわって納得できるものを選びたいですよね。

さまざまなインテリアの中でも、カーテンは面積が大きくて目につくアイテム。色やデザインはもちろん、機能面にもしっかりとこだわって選んでいただきたいと思います。

専門店のカーテンは高価ですが、品質もかなりのもの。デザイン性の高さと機能性の高さを兼ね備えていて、満足いくカーテンが見つかるのは間違いありません。

量販店などでは安価なカーテンも買えますが、結果的に数年で買い替える・・・という方が多いのも事実です。

カーテン選びに絶対はありませんが、長く使うことを考慮してこだわって選んでいただきたいと思います。

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