強く優しい存在である「家」。家族の未来を受け止める住まいの姿


 

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今回インタビューさせていただいたのは、2022年8月にマイホームを建築されたK様ご家族です。

車椅子を使用するK様のご主人。生活しやすさを第一に考えたうえで、スタイリッシュかつ機能的であり、さらに家族の未来を優しく受け止める住まいづくりを実現されました。

バリアフリー設計は、広々とした空間づかいと賢い動線で誰もが暮らしやすい家に。

家族の暮らしにぴったりと寄り添う「ちょうど良い」家づくりの体験談、今回もNG一切なしで伺ってきました。

 

 

暮らしやすさに焦点を当てて…

インタビュー記事としては初の、バリアフリー設計住宅を拝見させていただきました。

山京建設では、過去にも多くのバリアフリー設計実績があり、新築・リフォーム&リノベーションともに対応可能。

家は、誰よりも「そこで住まう人」のことを最優先に考え、暮らしやすくて満足感のある設計にすべきだと我々は考えています。

まさにその、暮らしやすさに焦点をしっかりと当てて、ひとつひとつ楽しんで家づくりをされたK様ご家族の体験談は、きっと多くの方に参考にしていただけることでしょう。

こだわったところ、工夫したところ、盛りだくさんの体験談。ぜひ最後までご覧ください。


・お施主様:K様
・家族構成:ご夫婦+お子様1人(3人家族)


家づくりは「注文住宅一択」

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家づくりのきっかけはどのようなことだったのでしょうか?

お施主様

ちょうど住んでいた社宅を出なければいけないタイミングだったんですよ。それをきっかけに、戸建てを建てようか、と。

社宅には5年ほど住んでいましたが、高齢の方も多くいらしたこともあって、ある程度バリアフリーに配慮されていたので住みやすかったですよ。

玄関がちょっと狭いな、とか多少不便はありましたが、概ね暮らしやすい家でしたね。

 

 

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最初から注文住宅一択でしたか?

お施主様

注文住宅一択でした。

大手ハウスメーカーの展示場も見に行きましたが、どうしても建売住宅は段差が多いので。

例えば、玄関までのスロープがついていたとしても、勾配が大きすぎて上るのが大変・・・といったこともありますし、エレベーターも設置したかったですし、やはり自分たちにマッチした家を「注文」で建てたいという気持ちが強かったです。

 

 

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土地探しはどれくらいかかったのでしょうか?苦労されましたか?

お施主様

土地探しは苦労しましたね。トータルで2年くらいかかったと思います。条件にマッチする土地が見つかるまで、思ったより時間がかかりましたね。

スロープ+車2台が停めたかったこともあり36坪以上の土地を希望していましたし、駅からの距離や、お互いの実家からの距離など、いくつかこだわりがありました。

社宅を出ることが決まってから近所の土地を見たりもしていたのですが・・・子どもが産まれてしばらくして、ようやく余裕が出て家の方に気持ちが切り替わり、それから本腰を入れて土地探しを始めた感じです。

 

 

実はここの土地、気になってはいたのですが、最初見たときはまだ古い空き家が建っていたんですよ。建物が建っていると解体費用がかかってくるので、一旦保留にしたんです。

しばらくして再び見てみたら、更地になっていて。それですぐに不動産屋さんに連絡したんです。もう即決でした(笑)。

本当、土地探しはタイミングが重要なんですよね。

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駅からも近く、商店街もすぐのところにあって、すごく利便性の高い土地を見つけられましたね。山京建設に依頼したのはどういった流れだったのでしょうか?

お施主様

土地を紹介してくださった不動産会社の紹介です。

他の工務店はほとんど見ていませんが、山京建設に依頼して良かったですよ。

正直、予算はオーバーだったのですが、なだらかなスロープの収まりも良かったし、玄関周りも理想通りです。

佐野(山京建設 設計士)さんが、すごく考えてくれました。

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バリアフリーの観点で、どんなリクエストをされましたか?

お施主様

先ほども言いましたが、エレベーターは絶対に入れたかったですね。

それとスペースに余裕のある駐車場も。車の乗り降りの際、ドアを全開にしないといけないので、左右の広さはすごく需要なんです。

家の中はできるだけ間口の広い引き戸を採用し、段差が少ない平らな家を目指しています。子ども部屋以外は全て引き戸なんですよ。

バルコニーの出入り口もできるだけ平らにして、車椅子でも移動できるようにしてもらっています。

他にも、照明スイッチの位置を少し低く、反対にコンセントの位置は少し高くしたり。浴室はベンチ付きの設備を選んでいたり・・・ショールームにも3~4回行って、納得いくものを選んでいます。

 


 

お施主様(奥様)

車椅子を使う夫が、1人で何でもできる家にしたいという気持ちがすごく強かったですね。

夫が不便なく生活できる家、ということを最優先に。そこに他の要望を足していくような家づくりでした。

ちなみにうちの場合、私が決めたのはキッチン部分だけ。普段使うキッチンはわがまま放題させてもらって、他の部分はほとんど夫が決めました。

 

 

将来を見越した間取りづくり

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バリアフリー以外では、どんなご要望を出されましたか?

お施主様

そうですね。例えば、ペニンシュラキッチン(アイランドキッチンの、左右どちらかが壁に接している対面キッチン)。本当はアイランドキッチンが良かったのですが、コストが上がりそうなのでこの形にしています。

ただ結果的には広々としたキッチンスペースが取れたので、この形で良かったかなと思っています。

間取りは4LDKを希望しました。将来的にもう1人子どもが欲しいと思っているので、子ども部屋を2つ造っておきたいと思ったんです。

 


 

収納については、ウォークインクローゼットが欲しいというのと、できるだけ数を確保したい、という要望もありました。

家中に収納をかなりたくさん造ってもらったので、まだまだ余裕があります(笑)。

収納スペース

 

 

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間取りが決まるまで、打ち合わせはどれくらいされましたか?

お施主様

少なくとも毎月1回は必ず。リモートではなく直接、山京建設に行って打ち合わせをしていました。

毎回、子どもも連れて3人で行っていましたが、スタッフの方が相手をしてくれたり、タブレットを貸してくださったりしたので、嫌がることもなかったですね。

最終的に間取りが決定するまでかかった期間は3~4ヶ月ほど。

最初に希望していた間取りは、1階にもう1部屋入れたものだったのですが、なかなか納得行くものにならず・・・。

佐野(設計士)さんが「ちょっと考えます!」「こんな間取りはどうですか?」とたくさん考え、提案してくださって、最終的には1階にLDKとバスルームなどの水回りをまとめ、部屋は2階に、という間取りに落ち着きました。

 

 

1階のバスルーム、洗面脱衣所、トイレを並べていたのですが、娘が大きくなったときに不便を感じるかな?と思って、トイレを離したり。

そういった微調整をしながら、ようやくこの間取りが完成しました。

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壁紙や床材含め、迷ったことや苦労した点はありますか?

お施主様

もともとブラウンベースの落ち着いた雰囲気が好きなので、それをベースにカタログを何度も見ながらひとつひとつ決めていきました。

実際、選ぶ項目がすごく多いので時間はかかりましたが、決めていくこと自体はそれほどストレスではなかったですし、むしろ楽しかったです。

壁紙や床、コンセントの位置などひとつひとつ楽しみながら決めていけました。

 

 

エレベータに「すごい!」の声

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お引越しをされて約半年ほどですが、住み心地はいかがでしょうか?

お施主様

まだ家具をほとんど置いていない状態のときは、リビングの反響音が気になっていました。

ご近所に小さいお子さんがいらっしゃる家が少ないこともあって、子どもが騒ぎ声がうるさくないか?心配になってしまうんですよね。

それと2階の1部屋を防音室にしているんですが、まだ楽器の演奏は試せていないんです。防音と言えど音が漏れないか不安で・・・。

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防音工事をしっかり施しているので、大丈夫ですよ!家の中にいると多少聞こえるかもしれませんが、家の外側に向かって防音工事をしているので、ご近所の方がうるさく感じてしまうという心配は不要です!リビングの音も、外にいたら全然聞こえないですよ。あまりにシーンとしているので、本当に今日、家の中でインタビューしているのか不安になったくらいです(※途中から参加した山京建設スタッフの意見)。

お施主様

そうなんですね。どうしても音が気になってしまって(笑)。

あと、少し寒いと感じるときがありますね。

以前の社宅がコンクリート造りだったので、それと比べると木造住宅は寒さを感じます。

ただ実家に行ったりすると、断然今の家の方が暖かいので、特別寒いというわけではないんでしょうけれど。

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そうですね。どうしてもコンクリート造りと比べると、木造は寒く感じてしまうんです。どなたか新居に遊びに来られたりしましたか?

お施主様

親や友だちが遊びに来ました。

やっぱりエレベーターはびっくりされますね(笑)。「すごい!」って。

普段、子どもにはエレベーターに1人で乗らないように言っていますが、お友だちは興味津々です。

エレベーター

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お子様も、新しいおうちは喜んでいるんじゃないですか?

後悔もない!妥協点もない!

お施主様

そうですね。「今のおうちはキレイだから好き!」と言っています。

建築中、毎日娘と現場に来ていて、少しずつ少しずつ家ができていく様子を見ていたので、ようやく家が完成して嬉しいんじゃないでしょうか。

山京建設の方が小さいサンダルを用意してくださっていたのですが、引っ越してきたとき「サンダル履かなくていいの?」って(笑)。

まだ小さいですが、家が少しずつできて、完成して引っ越して・・・こういった思い出は大きくなっても残ると思うので、良い経験ができたと思っています。

 

 

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きっと大きくなっても思い出は残ると思います!家づくりにおいて妥協したこともあったのでしょうか?

 

 

お施主様

当初の予算はオーバーしたのですが、高い買い物だからこそ絶対に妥協したくないし、しっかりこだわりたいと思ったので、後悔もないですし、妥協点もないですね。

満足行く家づくりができたと思います。

実際に暮らしてみても快適ですし!

 

 

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そう言っていただけて、嬉しいです!ちなみに山京建設の提案力や対応はいかがでしたか?

お施主様(ご主人)

うちは、手違いがありトイレを改修(交換)工事を行ったんですが、そういった時も対応が早くて助かりました。

実は、最初に選んだウォッシュレットトイレの便座が温度を感知して作動するタイプだったのですが、私にとっては不便だったんです。それで体重を感知して作動するタイプに交換してもらったんですよ。

これはひとつのトラブルではありましたが、それでも早急な対応をしてくださって良かったです。

山京建設のスタッフさんは、間取り決定のときからすごく親身で、以前の家のスロープの高さを実際に見に来てそれを踏まえてスロープを造ってくださるなど、ひとつひとつが丁寧でしたね。

まだ新居で暮らし始めて半年ですが、生活してみてすごく暮らしやすくて、快適で大満足です。イメージ通りの家づくりができました!

 

 

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今回、K様邸に関しては反省点もありました。普段の生活や個々の設備の使い方について、もっともっと突っ込んで質問していたらご不便をおかけすることはなかったのではないかと、申し訳なく思っています。ただ、二人三脚のようにK様ご家族と暮らしやすい家づくりができたことは、嬉しく楽しいことでした。今回の反省を活かしていくことはもちろんですが、K様ご一家ともこのご縁を大切に、末永くお付き合いができたらと思っております。本当にありがとうございました。

インタビューを終えて

「バリアフリー住宅」と一口に言っても、住まわれる方の暮らし方によってその形は千差万別。

エレベーターやスロープなど、絶対に外せない設備をきれいにまとめ、ご家族にとって最善のカタチに仕上げられた、賢くて美しいお住まいでした。

暮らしていく時間の中で感じるストレスを最小限に・・・丁寧な家づくりにはご家族の温かい想いがきっちりと詰め込まれていたように感じます。

 


 

ご家族を包み込み、そしてご家族の未来をずっと見守り続ける家は、強く優しい存在だと思いました。

車椅子での生活を可能な限り快適に、という想いが、各所に散りばめられ、しっかりと機能しているところも参考にしていただけると思います。

いただいたこのご縁を大切に、これからも住まいに関することを全力サポートさせていただきますので、どうぞ末永くお付き合いください。

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