キッチンワークトップの種類!注文住宅で選びたい天板比較!メリット&デメリット
新築住宅やリノベーションをお考えの方で、キッチンのワークトップ(天板/キッチントップ)で迷われている方もいると思います。
「ワークトップってどんな種類があるの?」「天板の選び方がわからない!」と悩んでいらっしゃる方が多いのも事実。
キッチンのワークトップ(天板)はさまざまな素材、色、デザイン、質感、機能があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
施工会社によってオプション仕様(標準外)になるものもありますが、毎日使うキッチンですから、要望をできるだけ叶えたほうが良いですよね。
そこでこのページでは、ワークトップ(天板)の種類と選び方のポイントをわかりやすく解説したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
キッチンのワークトップ(天板)とは?
キッチンのワークトップ(天板)というのは、野菜を切ったり、調味料を合わせたり、料理を盛り付けたりする時に使うの作業台のこと。キッチンのシンクやコンロ、収納以外の平らなスペースと言うとわかりやすいかもしれません。
天板ひとつでキッチンの印象がガラリと変わるので、材質やデザインに悩む方も多いでしょう。
ワークトップ(天板)は、シンクとコンロの間に一連でひとつになっていることが一般的ですが、キッチンの種類によってはカウンターと並列だったり、L字型になっていたりします。
またワークトップ(天板)は、大理石、ステンレス、セラミックなどさまざまな材質があり、インテリアや調理スタイルに合わせて選ぶことも可能です。
キッチンは毎日使うところ。キッチンのワークトップ(天板)にも数多くの種類があるから、ぜひぜひこだわって選んでいただきたいと思います!
ワークトップ(天板)の種類選5選!メリットとデメリットを解説
キッチンのワークトップ(天板)は、先ほど説明したようにいろいろな種類・材質があり、それぞれ耐熱性、耐久性、デザインなどが異なってきます。
結論から言ってしまうと、コスパの高さで選ぶなら「ステンレス」「メラミン」がおすすめ。
また、インテリア性で選ぶなら「人造大理石」「タイル」。高級感と機能性で選ぶなら「セラミック」がおすすめです。
ではそれぞれどんな特徴を持っているのか、メリットデメリットとあわせて紹介します。
キッチンのワークトップ(天板)の種類はほかにもいろいろあるけど、今回は人気の5種類のメリット・デメリットを紹介するよ!
ステンレス
ワークトップ(天板)のなかで最も長く使われ、さまざま場面でもよく見かけるのがステンレスです。
【メリット】耐熱性・耐水性に優れている
ステンレスは、キッチンメーカーにもよりますが耐熱温度が最低でも500℃までとかなり熱に強いのが魅力。それなので、うっかり熱い鍋やフライパンを直接ステンレス天板においても焦げません。
さらに耐久性にも優れているため、固くて重いものが万が一落ちてしまっても、割れることなく凹んで衝撃を吸収してくれます。
また、ステンレス天板は汚れや水に強いので、手入れも簡単。たとえくすんできたとしても専用の研磨剤で磨けばピカピカに戻るので、メンテナンス面も優秀で、お手入れが楽なのです。
【デメリット】水垢が目立ちやすい
ステンレスキッチンは、水道水による水垢が目立ちやすく、使用しているうちに白っぽくなってきてしまいます。色がシルバーなのでどうしても水垢の汚れが目立つのも難点。
水を小まめにふき取ったり、定期的にしっかり掃除したりと、キレイに保つためには少々手間が必要です。
人造大理石
人造大理石はデザイン性が良く、インテリアにも馴染みやすいため、人気のあるワークトップ(天板)です。
【メリット】カラーが豊富でデザイン性が高い
天然大理石は、高価なワークトップ(天板)のひとつ。高級感があるだけでなく耐久性も高いと、とても人気のある素材なのですが、天然の石だけにどうしてもコストが高くなってしまいます。
しかし天然大理石と樹脂を混ぜた人造大理石であれば、比較的安価なうえデザイン性も高く、またカラーバリエーションも豊富。
キズがついても研磨することでキレイにすることができるのも魅力です。
少し前の人造大理石は耐熱性に劣り、熱い鍋を置くと焦げがついてしまうといった問題もありましたが、今は改良が進み高品質なものなら焦げつきも出ません。
こういった面からも、人造大理石は人気のワークトップ(天板)素材のひとつとなっています。
【デメリット】シミやキズがつきやすい
選ぶワークトップの色にもよりますが、人造大理石は天然大理石を含む材質のため、多孔質(表面にミクロな隙間があること)でシミができやすいというデメリットがあります。
醤油などを長時間放置すると、シミが残ってしまうのですぐに拭き取ってしまうように心がけましょう。
またステンレスと比較すると衝撃に弱く、キズがつきやすいという懸念点も。とはいえ浅いキズであれば研磨してキレイにすることができるという利点もあります。
キッチンのワークトップ(天板)は人造大理石とステンレスどっちがおすすめ?焦げるって本当?
セラミック
セラミック天板とは、高温の熱で成形された工業製品にも使われる材質です。ツルツルというよりもザラザラで凹凸があり、ずっしりとした高級感のある手触りで人気です。
【メリット】耐熱性・耐久性が高くキズにも強い
セラミックは金属よりも硬いため、耐熱性、耐久性に優れています。鉄製の熱いフライパンをそのまま天板に置いても、短い時間であれば耐えられます。
さらに、たわしで思い切りこすってもほとんどキズがつかないので、まな板を使わずにそのまま包丁で野菜を切っても問題ありません。
もちろんキズがほとんどつかないので、隙間に汚れが入ることもありません。
【デメリット】価格が高い
機能的かつオシャレなセラミックのワークトップですが、重量が重く、製造、運搬、設置にコストがかかり、値段が高くなりがちというところがデメリットとしてあげられます。
できるだけ低コストで家を建てたいという方、他の箇所に予算を使いたいという方からは選ばれにくい素材ですが、一方でキッチンにお金を掛けたいという方、キッチンの機能性にこだわりたい方に大好評の素材です。
メラミン
メラミンのワークトップ(天板)は、樹脂などを重ねたメラミンの化粧板を合板に接着させて作ります。そのため価格が安く、インテリア性が高いといった特徴を持っています。
【メリット】耐熱性・耐水性・インテリア性が高い
メラミンは、デザインが豊富で、本物の天然石に近い型押し加工も可能です。
低コストでありながら、見た目は高級感があり、プロのカメラマンが撮影背景として利用することもあります。
そしてメラミンは熱、水、汚れに強く、キズもつきにくいため、コストパフォーマンスにも優れているんです。
【デメリット】経年劣化で剥がれる
メラミンは、経年劣化を起こすと下地が剥がれてしまったり、DIYでの補修がしづらいといった点がデメリットとしてあげられます。
さらにメラミン天板は、高級感があるとはいえ、本物の天然石などとは異なるため、見る人によっては作り物っぽさを感じることがあるので、必ず実物を見ておくことが大切です。
タイル
レトロなインテリアや、モダンなインテリアにピッタリのタイル。
デザインも豊富で個性的なキッチン空間に仕上がることから、人気があるワークトップ(天板)です。
【メリット】デザイン性・耐熱性・耐水性が高い
タイル天板は見た目が個性的で、おしゃれなデザインが多く展開されています。選ぶタイルにもよりますが、独特のレトロな印象は圧倒的なファンが多いのも事実。
タイルは、熱で焼いて成形してつくる天板なので、耐火性にも優れています。
またタイルは水や汚れにも強いので、油汚れなども中性洗剤でサッと拭くだけで落とせるんです。
そのうえ耐久性にも優れており、経年劣化しにくい材質なので、長く使うことができます。
【デメリット】割れることがあり、掃除がやや面倒
キッチンのワークトップ(作業台)をタイルにすると、硬いものを落としたときに、衝撃を受けて割れることがあります。
できるだけ衝撃に強いタイルを使用するというのもポイントですが、気になる方は、作業台は他の材質にして、壁面のみタイルを使用するデザインもあり。
ワークトップに使用するタイルは、汚れのお手入れのしやすさも考慮し、表面がザラザラではなくツルツルとしたタイルを選ぶことをおすすめします。ただタイルそのものは掃除しやすいものの、目地に汚れが出る可能性があるので、小まめなお手入れが必要です。
ワークトップ(天板)5種類を比較
ここまでキッチンのワークトップ(天板)を材質ごとにメリット・デメリットに分けてご紹介しました。
どれも一長一短があるので、どれが一番自分に合っているのか迷いますよね。
そこで以下の表でワークトップ(天板)5種類を、耐熱性(焦げ付きにくさ)、耐久性(キズ付きにくさなど)、価格(コスト)、手入れのしやすさ(掃除しやすさ)でわけて、それぞれ比較していきます。
5種類の中から総合的に判断して、魅力的なワークトップ(天板)を見つけましょう。
キッチン天板 | 耐熱性 | 耐久性 | 価格 | 手入れ |
---|---|---|---|---|
ステンレス | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
人造大理石 | ○ | ○ | △ | ○ |
セラミック | ◎ | ◎ | × | ◎ |
メラミン | △ | ○ | ◎ | ○ |
タイル | ◎ | △ | △ | △ |
こうして見ると、ワークトップ(天板)の材質によって耐熱性、耐久性、価格、手入れのしやすさが大きく違いますよね。
この中でも比較的、耐熱性、耐久性、手入れのしやすさに優れているのは、セラミックですが、価格が高いのが難点。
どれも安定しているのはステンレスですが、デザインのバリエーションが低くインテリア性に欠けています。
どれを選んでも必ずデメリットはついてまわるので、最終的には見た目の好み、他のスペースとのバランスで選ぶという方も少なくありません。
ワークトップ(天板)の選び方のポイント
ワークトップ(天板)を選ぶうえで、重視するべきポイントを解説します。
まずは天板のデザイン性。キッチンのワークトップ(天板)は、写真ではなく実物を見たほうがどれが一番しっくりくるのか感覚的に判断できます。
自分の感性を信じて「これだ!」と思うものを選ぶというのは、あとあと後悔の少ない方法かもしれません。
その次に見るべき点は天板の耐久性です。ワークトップ(天板)は、毎日、そして数十年と長く使っていくものなので、耐久度が高ければ高いほど修理費がかかりにくくなってきます。
さらに手入れのしやすさも大切なポイント。
ワークトップ(天板)は、毎日のように水に濡れますし、時には調味料や食材の汚れがついてしまうことも。ですから各材質のお手入れ方法を頭に入れておくことも大切です。
まとめ
今回はキッチンのワークトップ(天板)の種類と、選び方のポイントを解説しました。ワークトップ(天板)とひとくくりにいっても、ステンレス、人造大理石、メラミンなどさまざまな材質があります。
ワークトップ(キッチントップ)は、それぞれ耐火性、耐水性、汚れにくさ、キズのつきにくさ、手入れのしやすさなど異なります。
今回ご紹介したワークトップ(天板)の選び方を参考に、自分に合ったタイプのキッチンを選びましょう。