未来壁(将来間仕切り壁)のメリット&デメリット!子ども部屋のアイデア
近年、家を建てる際に「未来壁」を検討する人が多くなっています。
便利と思われる未来壁ですが、設置前に検討すべき点を確認していきましょう。
本記事では、未来壁にどのようなメリット・デメリットがあるのか、子ども部屋にはどのようなアイデアがあるのかを紹介します。
家を建てる際に後悔しないためにも、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
もくじ
未来壁(将来間仕切り壁)とは?
未来壁とは、1つの大きな部屋を2部屋に分割するために「将来設置する予定の壁」のことです。
家を建てるときと、10年後20年後では生活スタイルが大きく変化しているのではないでしょうか?
たとえば、子どもが何人かいる場合、小さいときは1つの部屋でのびのび遊んだり、家族みんなで寝たりと大きな部屋を有効活用できます。
子どもが成長してからは、大きな部屋を未来壁で仕切れば、各自が勉強に集中できる環境づくりが簡単にできるのです。
未来壁のデメリット
未来壁で後悔しないためにも、まずデメリットを知っておきましょう。
ここでは、未来壁を設置する前に知っておきたいデメリットを2つ紹介します。
コストがかかる
未来壁を施工する際には、費用がかかります。
子ども部屋を2つに分ける時期は、子どもが成長し受験勉強する頃でしょうか。
なにかとお金がかかる時期に、未来壁の施工費用をしっかり準備しておく必要があります。
壁を造らなかった場合、2ドアの部屋になる
将来、もし未来壁を造らなかった場合、ドアが2箇所ある少し変わった部屋になります。
大きな1部屋は、冷暖房が効きづらく光熱費が高くなってしまったり、照明を2つ点灯させる必要があったりと使いづらく感じることもあります。
部屋の構造上、家具の配置が制限されることもあるため、ストレスに感じてしまうかもしれません。
未来壁のメリット
未来壁を設置することで、将来の変化に対応することができます。
ここでは、未来壁のメリットを4つ紹介しましょう。
間取りを生活スタイルに合わせられる
子どもの成長や生活スタイルによって、間取りを変えられるのが未来壁の大きなメリットです。
家を建てるときに、これから生まれる子どもの人数や性別がまだわからない場合は、たくさんの間取りの選択肢があると将来柔軟な対応ができます。
また、社会の変化にともなって、仕事もどう変化していくかわかりません。
リモートワークが必要になったとき、未来壁の施工だけで自宅に仕事部屋が確保できるのは嬉しいポイントです。
施工費が安く済む可能性が大きい
未来壁を想定せず家を建てた場合、後に部屋を増やすにはリフォームが必要です。
イチからリフォームすると、コンセントやエアコン穴なども追加で必要になり、費用がかさんでしまいます。
初めから未来壁を想定しておけば、施工費用がリフォーム費用よりも安く済むことが多いでしょう。
壁を再び取り除き1部屋にできる
生活スタイルに合わせて未来壁を造ったのち、また必要に応じて壁を撤去できます。
たとえば、子どもの独立後に未来壁を撤去すれば、孫や来客にも対応した広い部屋づくりが可能です。
将来部屋を分けられる安心感&楽しみが持てる
家の購入は、人生の中で最も大きな買い物なので、できるだけ追加費用は抑えたいものですよね。
未来壁を想定しておけば、もし子どもが増えたとしても間取りと多額な追加費用の心配がなく、安心感が持てるのではないでしょうか。
子どもにとっても、自分の部屋が与えられるのは嬉しいことです。
子どもの成長に合わせて間取りを変化させられるのは、家族みんなの楽しみになりますね。
未来壁を検討する際に考えたいこと
将来、子ども部屋に未来壁の設置を検討しているなら、以下2点を考えておく必要があります。
【検討時のポイント】
- 子どもの性別を考える
- 仕切り方法の選択肢を知っておく
子どもの年齢が大きく離れている場合や、子どもが男女の場合は、最初から個室を設置する方が良いこともあります。
未来壁の防音性や、思春期のプライバシーが確保できるかなど、あらかじめ検討が必要です。
仕切り壁にも種類があり、初めからスライド壁を設置できたり、後から収納家具(本棚など)で仕切れたりと、いろいろな方法があります。
部屋を分ける目的に合わせ、たくさんの選択肢を知っておくことで最適な仕切り壁を設置できるでしょう。
将来、どのような種類の仕切り壁を設置するかまで考慮しておくと、後々の負担を減らしてくれます。
未来壁でライフスタイルに合わせた間取りを!
本記事では、未来壁のメリット・デメリットを紹介しました。
家に必要な部屋数は、主に子どもの成長に合わせて変化するのではないでしょうか。
将来、間取りを変化させる予定がある場合、トータルコストを考えると未来壁は安価な費用で施工できます。
子どもの成長や、社会の変化に合わせた間取りの変更は、ストレスのない暮らしを手に入れられるでしょう。
家族で仲良く暮らすためには、居心地の良い空間づくりが大切。
注文住宅を考える際は、未来壁も視野にいれておくとライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる間取りづくりが可能です。
太田 貴也/▶ twitter│▶ Instagram