収納の扉はいる?いらない?収納の扉を外すメリットを大解説
クローゼットや押し入れなどの収納スペースを、有効活用できていますか。
収納には一般的に、引き戸や折れ戸といった扉が付いていますが、近年ではあえてオープン収納として、扉を設けない選択をするケースも多くなっています。
ここで収納の扉は必要なのか?収納の扉を外すメリットについて大解説。
これから家づくりを考えている方は、ご自身のライフスタイルに当てはめて参考にしてみてくださいね。
もくじ
収納の扉の種類とつける理由
そもそも収納の扉にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴を持っています。
例えば、扉をスライドさせる一般的なタイプの引き戸は、壁面のスペースに余裕がない場合にでも取り付ける場所を選びません。
そのほかには、オーソドックスな開き戸や扉の飛び出しが抑えられる折れ戸なども。収納の扉は、ホコリや日差し、湿気から衣服を守るために取り付けられています。
収納の扉を外すメリット
近年では、収納をオープンにする人も増えています。収納の扉を外すことにより、多くのメリットが期待できるため。
ここでは、収納の扉を外すメリットを紹介しましょう。
空間を広く見せる効果がある
扉のない収納にすると、空間を遮るものがなくなるため、空間が広く感じられます。
さらにスッキリとしたスペースを保つために、定期的に物の量を見直したりキレイに収納したり。 “8割収納 を”心がけたりすることで、部屋全体の美しさにもつながります。
通気性が良い
扉を閉めておくことで、どうしても湿気が溜まりやすくなるので収納している物へのダメージも起こりやすくなります。
湿気がカビやダニの原因になることも。
扉をつけなければ常に空気が循環されるので、湿気の心配も少なくなります。
物の出し入れが楽
季節家電や冬用の布団など大きい物だと、出し入れの際に扉にぶつけてしまったり、少しの出っ張りのせいで扉が閉まりづらくなったりすることも。
扉の開け閉めの動作がなくなることで、物の出し入れもスムーズになります。
扉周辺のデッドスペースがなくなる
開き戸や折れ戸だと、どうしても手前に扉を開ける際、邪魔にならないように周辺を空けておかなければなりません。
またクローゼットによくある折れ戸だと、開けた扉が重なった内側はどうしても物が出し入れしにくくちょっとしたデッドスペース。
オープン収納にすることで扉周辺のデットスペースがなくなるので、収納スペースを余すことなく、有効活用することが可能です。
指を挟むなどの危険がない
扉がついていると、小さいお子様が誤って扉に指を挟めてしまう可能性があり、開閉には常に注意が必要。
扉がなければその心配がなく、自分の持ち物が みえる化 されるので、お子様の収育をするのにも適しています。
施工費用を抑えられる
それぞれの収納に扉をつける費用は、つけない場合に比べて一目瞭然です。
施工費用を抑えたい方にとって、扉なしの選択をすることで他部分の施工費用に充てることができます。
収納の扉を外すデメリット
メリットがある一方、収納に扉をつけないことで、いくつかのデメリットもあります。
両面を把握した上で選択しましょう。
物を隠して収納できない
物を隠して収納ができない分、普段から整理整頓をする必要があります。
来客の目につくところであれば、カーテンやロールスクリーンなどの目隠しを活用することで、扉代わりにもなります。
ホコリが溜まりやすくなる
収納の扉は、ホコリを侵入しづらくする役割があります。
扉がないと、チェストや季節家電など、重さのあるものをよけて掃除機を掛ける手間と時間がかかり面倒です。
キャスター付きのチェストや平台車を利用し、掃除の際にスムーズな移動ができるよう、配慮しておきましょう。
暖房効率が下がる
収納スペースには本来、冷暖房が行きわたる必要はありません。
ただし、どうしても冷暖房の冷気や暖気は流れ込んでしまうので、結果的に冷暖房の効果が低下します。
季節に応じて、取り外しが容易にできるカーテンの取り付けをし、温かさと涼しさを逃さないようにしたいですね。
防虫剤&除湿剤の効果が出にくい
密閉した空間の中で効果を発揮する防虫剤・除湿剤ですが、開けっ放しの空間だと、得られる効果は低くなります。
たためる衣類であれば、衣装ケースにしまい、その中に防虫剤や除湿剤を入れるようにしておくと同等の効果が得られます。
衣類が日焼けする
扉のないクローゼットであれば、気になるのが日焼けです。
特にシーズンオフの衣類であれば、衣類カバーをし、日焼けやホコリから守りましょう。
個別にカバーできるものから、数着まとめてカバーできるものまで豊富にあるため、用途別やシーズン別に分けておくのがおすすめです。
まとめ
今回は、収納の扉を外すメリット・デメリットについて解説しました。
衣類をダメージから守る目的で取り付けられる扉ですが、扉を外すことで施工費用が安く済むだけでなく、デットスペースがなくなり、空間を有効活用できます。
しかし、少なからずともデメリットもあるので、目隠しにロールスクリーンを活用したり、場所によっては扉を取り付けたりと、ライフスタイルや動線を考え収納扉の有無を決めていくのがポイントです。
この機会に家の中にある衣類や物の量を見直し、収納の扉を外すかを検討してみてはいかがでしょうか。
大学在学中に日本二周・船での世界一周を経験。大学卒業後、ベンチャーの飲食企業へ就職するが、2年で退職し世界放浪の旅へ。渡航国数は40ヵ国以上。帰国後は無職からフリーランスのWebライターとして独立し、複数メディアでの執筆を務める。執筆記事数は、累計1,000本以上。現在はWebディレクター・Webライター講師として指導にもあたっている。
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