ウィズコロナ時代の注文住宅!間取りは?設備は?ウイルスを考えた家づくり
2020年から猛威をふるっている新型コロナウイルスの影響で、私たちのライフスタイルは大きく変化しました。
それに伴い、住宅の間取りや設備にも少しずつ、そして確実に変化が起こっています。
そこで本記事では、ウィズコロナ時代の注文住宅についておすすめの間取りや設備をご紹介。現代にマッチした家づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
ウィズコロナ時代で暮らしはどう変わった?
「ウィズコロナ」と呼ばれる時代になり、私たちの暮らしはどのように変わったのでしょうか?
まずは、ウィズコロナ時代における暮らしの変化を詳しく見ていきたいと思います。
在宅時間が増加
テレワーク(リモートワーク)の普及や外食の減少により、在宅時間が増加しました。
それに伴い、いわゆる「おうち時間」をいかに快適に過ごすかが注目されています。
在宅時間が大幅に増えたため、光熱費が上がった家庭も多く、省エネへの関心も高まり始めました。
買い物&食事の変化
ウィズコロナ時代は、私たちの買い物や食事の傾向にも大きな変化をもたらしました。
人との接触の機会を減らすため買い物の回数を減らし、一度にまとめ買いする傾向が見られます。
また、食事においても外食ではなくテイクアウトやフードデリバリーなど「中食(なかしょく)」の利用が増加しました。
インターネット通販の利用もこれまで以上に広まり、年齢層を問わず当たり前になっています。
ウイルス対策の意識
ウィズコロナ時代になり最も大きく変わったのが、ウイルス対策・除菌への意識です。
うがい・手洗い・マスク装着・消毒・換気など、家庭内にウイルスを持ち込まないための対策は、もはや当たり前のものになりました。
【間取り編】ウィズコロナ時代の注文住宅
家の間取りも、時代に合わせた間取りが必要になってきました。
ここでは、ウィズコロナ時代におけるおすすめの間取りをご紹介しましょう。
ゾーニングに工夫
「ゾーニング」とは、室内空間をどう区分するか、またその配置や動線のこと。
家族団欒用の場所、仕事をする場所、プライベートの場所、など空間を最適に区切ることに意識を向けます。
衛生の観点から見ると、ウイルスを持ち込む可能性のあるゾーンとそうでない衛生ゾーンに分けて設計することが重要。
また、万が一家族が感染した場合には、生活空間を分ける必要があります。各個室から直接トイレや浴室に行けるよう、間取りを工夫しておくと良いでしょう。
玄関洗面台(手洗い場)
ウイルスを生活空間に持ち込まないために、玄関横(もしくは玄関付近)に独立した小型の洗面台を設置するのもおすすめです。
間取的に洗面台を設置できない場合は、玄関の近くに浴室洗面所(浴室+脱衣所+洗面所)を設置するなど配置しても良いでしょう。
手洗いをしてから生活空間に入れるよう間取りを組むことで、ウイルスの持ち込みを防げます。
これはガーデニング後やお子様が外遊びを終えたあと、などウイルス対策を別にしても便利な設備です。
大容量パントリー
買い物の回数を減らすため、食料品や日用品などまとめ買いしたものを備蓄する大容量パントリーを設置するのもおすすめです。
収納しやすく、キッチンから出入りしやすい位置に配置すると効率的でしょう。
パントリーの広さは、かさばる荷物でも2畳ほどあれば余裕を持って収納できます。
ワークスペース・書斎
テレワーク(リモートワーク)の普及により自宅で仕事をする機会が増え、ワークスペースや書斎の重要性が高まりました。
日常的にワークスペースとして利用するのはもちろん、子どもの勉強部屋や読書用の部屋として利用することも可能。
3畳程度あれば十分な広さですが、コンセントやLAN配線などが必要になるので、設計時にしっかり考えなければいけません。
リビングの一角を利用したり、可動式の仕切りを用いたりと、目的によってさまざまな工夫ができます。
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大きめシューズクローゼット
衛生的な観点から、玄関に上着や荷物を収納できる大きめのシューズクローゼットを配置するのもおすすめ。
外出時に使用する上着やカバン、靴などは、ウイルスが付着している可能性が高いと言われています。
玄関に大きめのシューズクローゼットを設置しておくことで、生活空間にウイルスを持ち込むリスクを軽減できるでしょう。
テラス・中庭・バルコニー
リフレッシュ空間として、テラスや中庭、バルコニーを造る方も増えています。
自宅にこもっていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうケースも・・・。
気軽に外気に触れ、リフレッシュできる空間があると、家にいながら気分転換できます。テーブルや椅子を設置すれば、さらに居心地の良い空間になりますね。
【設備・機能編】ウィズコロナ時代の注文住宅
ウィズコロナに合わせて家の間取りが変化している中で、求められる設備や機能も変化しています。
ここからは、ウィズコロナ時代における注文住宅におすすめの設備や機能のご紹介です。
タッチレス機能
手をかざすだけで、蛇口や照明、ドアノブなどをオン・オフできるタッチレス機能もおすすめです。
なぜなら、家庭内感染の経路として最も多いのが、ドアノブやスイッチなどの接触とされているから。
タッチレス機能を搭載することで、感染リスクを下げることが可能です。
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熱交換式換気システム
部屋の温度を保ったまま室内の換気ができる「熱交換式換気システム」の導入もおすすめ。
コロナの感染対策として推奨されている換気ですが、換気ばかりしていたらせっかく適温にした部屋の温度が変化してしまいますよね。
「熱交換式換気システム」なら、室内の温度や湿度を維持しつつ換気できます。冷暖房の効率化につながるので、電気代の節約にもなるでしょう。
宅配ボックス
非接触で荷物の受け取りをしたい方には、「宅配ボックス」の設置がおすすめ。
不在時の受け取りはもちろん、置き配利用時に荷物を盗まれる心配もありません。
最近は「置き配(あらかじめ指定した場所に荷物を置いてくれるサービス。非対面での受け取りが可能)」を採用する企業も増えてきており、大手ネット通販サイトの多くも置き配に対応しています。
宅配ボックスとは?使い方や戸建てにおすすめの宅配ボックスについて
室内窓
室内に風の通り道をつくるために、「室内窓」を配置しても良いでしょう。
室内窓を造っておくことで外部と接していない部屋も換気でき、空気の滞留を防げます。
抗菌・抗ウイルス素材
抗菌・抗ウイルス性の建材・素材は、新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスやノロウイルスなどの予防にも効果があると言われています。
すでに抗菌・抗ウイルス加工の壁紙や床材、手すりなどがありますが、今後も需要の上昇に伴いさまざまな商品が登場するはず。
感染を完全に防げるわけではありませんが、感染対策のひとつとして取り入れても良いでしょう。
ウィズコロナ時代に注文住宅を建てるメリット
ウィズコロナ時代になり、注文住宅の需要は高まっています。
注文住宅のメリットは、自分の理想の家をイチから造れること。
「おうち時間」が増えたことで、自宅で過ごす時間が長くなり、人それぞれに理想の家を求めるようになりました。
注文住宅にすると、自分の好きなように間取りや設備を決められます。ウィズコロナ時代に合わせて設計した注文住宅は、新型コロナウイルスが終息した後でも活躍するでしょう。
先ほど紹介した設備を例に挙げると、タッチレス機能搭載の蛇口は手が汚れたときに、手を触れずに水を出すことが可能。玄関に上着を収納できるスペースがあれば、花粉を室内に持ち込むのを防げます。
このように、ウィズコロナ時代を考慮した注文住宅は日常生活でもさまざまなメリットをもたらしてくれるでしょう。
注文住宅でウィズコロナも快適おうち時間
本記事では、ウィズコロナ時代の注文住宅について、おすすめの間取りや設備を紹介しました。
注文住宅にはさまざまなメリットがあり、自身の生活に合わせた快適なおうち時間をつくり出してくれます。
ウィズコロナの時代になり、自宅の在り方も大きく変化してきました。そんな今だからこそ、感染対策を行いながら、注文住宅で理想の家をつくってみてはいかがでしょうか。
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