時とともに愛着が増す素材をふんだんに…「潔く、住まいやすい家」
今回インタビューさせていただいたのは、2023年2月にマイホームを建築されたK様ご夫婦です。
住宅地の中心あたりに見えてきたのは、清潔感があり、素朴でシンプルな印象を与える外観。
建物との距離を詰めていくほどに・・・各素材、各アイテムの選び方やバランス感覚の良さに気づき、内観はや間取りは一体どうなっているのだろう?と、ワクワクさせられました。
ご夫婦共にお仕事は建築関係。豊富な知識とアイデアを持たれている最強のお二人の家づくりをじっくりインタビューさせていただきました。
現場を知り尽くしているK様の家づくり体験談、ぜひ最後までご覧ください!
もくじ
建築の世界を知るご夫婦の家づくり
建築業界の経験が長く、普段はお客様にご提案をする立場のご夫婦が、初めて自らの家を建てる・・・。
そこに立ち会わせていただけたことは非常に光栄なことですが、一方で私たち山京建設には、嬉しさと同時に普段とちょっと違う緊張感もありました。
いくつもの建築現場を実際に見て、肌で感じ、事例も多く知るK様ご夫婦の家づくりは、きっとたくさんの方の参考になるはずです!もちろん今回も、一切NGなしでお伺いしてまいりました!
・お施主様:K様
・家族構成:ご夫婦+お子様1人(3人家族)
全館空調を体感してみたい!
以前はどんなお住まいだったのでしょうか?暮らすうえで悩みはありませんでしたか?
お施主様
以前の住まいは、勤務している会社から紹介してもらった賃貸マンションでした。
築25年ほどのマンションではありましたが、賃貸マンションですし職業柄わかっていますので、大きな不満はありませんでした。
ただ子どもが生まれたことが転機となり、夫婦で「時が来た」という感じ。
そんなタイミングで、この土地を山京建設から紹介してもらったことで、一気に家づくりに向けて気持ちが動いたという感じですね。
もともと山京建設とはお付き合いがあったんですよね?
お施主様
そうなんです。仕事の関係で、もともと山京建設とはお付き合いがあったんです。
そういった背景もあって、家を建てるのは山京建設さん一択。他の工務店は一切、比較検討しませんでした。
初回の打ち合わせのとき、山京建設の田島社長も参加してくださって、そこで全館空調システムを提案してもらいました。
初めから全館空調を希望していたわけではなかったのですが、お話を聞いて興味を持ったんです。だからそこは即決に近かったですね。
全館空調にすることでどれだけ違うか、体感してみたい!という思いが強かったんです(笑)。
実際に、この全館空調システムを導入した家に住んでみて、快適さに驚きましたね。
実際、玄関を開けた瞬間からひんやりとした心地良さを感じました(インタビューは8月でした)!
お施主様
家の各所で全館空調のメリットを感じます。
こんなにも違うのか!と驚きますね。
玄関ドアを開けた瞬間のムワッとした嫌な暑さは全くなくて、家の中がひんやりとしています。玄関入ってすぐ涼しい、ってやっぱり良いですよね。
2階に上がっても暑くないですし、お風呂上りの脱衣所や洗面所も涼しい。
脱衣所が暑くて、お風呂上りに汗が引かない・・・というようなことも全くないんですよ。梅雨時も快適でしたし!
3月に新居に引っ越してきたので12月~2月の一番寒い時期を経験していないのですが、今から冬が楽しみですね。今暮らしている感じだと、きっと快適なんだろうな、と容易に想像できます。
全館空調システムのメリットを感じていただけ、私たちも嬉しいです!家の内装だったり雰囲気づくりだったりに関して、どんなご希望がありましたか?
お施主様
内装に関しては、できるだけ自然素材を使いたいという思いがありましたね。
コストは上がるかもしれませんが、本物の素材を使うことが長い目で見て後悔しない選択だと思えたので、壁もクロスを使わずに左官仕上げの塗り壁を使っています。
本物の木だったら、少し傷がついてもそれが味になって良いかな・・・と思いました。
山京建設にもいろいろ無理なお願いを聞いていただいたと思います(笑)。
家族にとって使いやすい間取り
知識も経験もお持ちのK様ご夫婦は、設計図もほとんどお二人で作ってくださったんですよね?
お施主様
そうですね。
設計図をこちらで作成して、猪俣(山京建設 設計士)さんに細々とした調整をしていただいたような感じです。
日々の行動パターンや個々の性格を考慮するのはもちろんのこと、子どもの笑顔を想像して夫婦で間取りを決めました。
シンプルな間取りですが、動線も良好ですごく使いやすいですね。
キッチン周りで悩んだのは冷蔵庫の位置ですかね。
もともとの間取りでは冷蔵庫スペースをキッチンの中、奥の方にしていたのですが、カップボードと奥行が違うので冷蔵庫が飛び出してしまうんです。
いろいろとパターンを考えて、最終的にはキッチン手前のスペースに。もともと収納棚にしようと思っていたスペースなのですが、冷蔵庫を置くのが良いかもね?って。
結果的に良い選択だったと思っています。リビングに居ても、冷蔵庫までの距離が近くなりましたし!
ウォーターサーバーの設置を見越して、カップボードの幅を調整してピッタリサイズに。猪俣さんが「この寸法なら大丈夫」と言ってくださったんですが、こういった部分も注文住宅の良さですよね。
LDKで目を惹く和室スペース、それとリビング階段は最初からのご希望でしたか?
お施主様
以前住んでいたマンションにたまたま和室があったんですよ。
子どもも畳の部屋が好きで、遊んでいることも多かったので、新居にも和室を造ろうと思いました。小上がりにした畳スペースに子どもが腰かけていたら可愛いよね・・・とイメージして。
階段は自分たちで間取りを描きながら「この位置がベストだろう」と考えたのですが、やっぱり帰宅したことがわかるのでリビング階段は安心だと思います。
間取りが二転三転することもなく、最初に決めた間取りを少しずつ微調整していくような感じで家づくりを進めていきました。
打ち合わせ期間は割と長かったと思いますが、せわしなく進めて行くのではなく、仕事の合間に少しずつ少しずつ余裕を持って進めていった、という印象があります。
悩んだり、なかなか決まらなかったりした箇所はありますか?
お施主様
なかなか決まらなかった・・・という箇所はほぼないですね。
相談すると、すぐ山京建設のスタッフさんが提案してくれるので、迷わずに決めていけました。
ただ、暮らしてみると「もう少しこうすれば・・・」という点も出てきますね(笑)。
例えば、うちは物自体それほど多くないと思うのですが、隠しておきたい物を隠す場所が少なかったかなと。
それと、照明が多すぎたかも?と思うことも。念の為に照明を多く・・・というのは、実際やりがちなんですが、「(4灯のところ)2灯でも良かったかな・・・」と思うような箇所もありますね。
コンセントも十分すぎる状態で・・・足りないよりは良いのですが、つい家を建てるときって一応つけておこうか・・・と思ってしまうものですね。
他に、もう少しこうしておけば・・・という所はありますか?
お施主様
2階のトイレですかね。部屋に囲まれているので、思ったより音が響くんです。家族しか使わない場所ではあるのですが、壁にグラスウールを入れて遮音すれば良かったなと思います。
ですが、考えてみてもそれくらいです。
なかなか住んでみないとわからないこともあるんだなぁと思いました。実際に自分たちの家を建ててみて、すごく勉強になりましたね!
長い目で見たときの快適性を
家づくりを進める中で、ご夫婦で意見がぶつかることもありましたか?
お施主様
基本的に夫婦の間で好みは一緒なのですが、たまに細かいところで「ぶつかる」ではないですけど、「これは要らないんじゃない?」といったやりとりがありました。
でも、比較的スムーズだったと思います。
お互いに建築業に携わり、ある程度のことは知っているので、会話をすれば解決できましたね。
お施主様(奥様)
強いて言えば、外壁をどうするか?で夫婦で意見が分かれましたね。
私は塗り壁の雰囲気が好みでしたが、主人はメンテナンスのことを考えるとサイディングの方がいいんじゃないか?って。
今は新しくて高性能なものが出ているから、と、私から夫にプレゼンしました(笑)。
時間はかかってもきちんと話を前に進められていますし、ご夫婦の中でしっかりと検討されてから山京建設にご相談くださるので、そういう意味ではとてもスムーズでしたよね。ちなみに子育てを意識されて決めた部分はありましたか?
お施主様
共働きですので「家事の時短」を意識していましたね。食洗機やお掃除ロボット等、便利なものは積極的に取り入れました。
家事のことで言うと、「乾太くん(ガス衣類乾燥機)」は本当に良かったですね。
ファサード(建物の正面部のデザイン)的な配慮もあってベランダを造っていないので、乾太くんがものすごく重宝するんですよ。
乾太くんを洗濯機の上に設置するケースも少なくないんですが、女性の身長からするとかなり高い位置に設置することになるので作業がしづらくなるんです。
洗面脱衣室に隣接してランドリールームを設けることで、乾太くんの高さ問題を解消し、家事動線もコンパクトにしました。
ちょっとした気配りが快適性に繋がったと思います。
ランドリールームの棚の高さは、あらかじめそこに設置する収納の高さを考慮して決めました。
ファミリークローゼットを造りたかった・・・という気持ちもあるのですが、それでもこのランドリールームひとつでもかなりの収納力があるので、不便を感じているということはないですね。
天井いっぱいのハイドアも良いですし、家全体の色選びは上級テクニックですよね!
お施主様
この240cmのハイドアは、天井の枠が回らないので広々としますよね。
木×ホワイト×グレーで統一。アクセントとして階段を黒のアイアン手摺にし、まとまりのある空間にしました。
回遊動線の間取りも検討しましたが、それよりも収納を造ったほうがいいだろう、という感じで、自分たちの生活スタイルをじっくりと考えて取捨選択をしました。
素敵だと思う間取りもたくさんありますが、自分たちが長く暮らすことを考えると、ちょっと違うかも・・・と。
結果、まさに「ライフスタイルにマッチする家」になったと思います。
子どもも自分の部屋ができて、すごく喜んでいるので嬉しいですね。
自分の家づくりをしたことで、本当の意味でお客様の気持ちがわかったように思います。
仕事の仕方も変わってきましたし・・・細かな部分の気づきだったり、お客様がどんなところを気にされるかだったり。すごく勉強になりましたね。
同じ業界で仕事をしているK様ご夫婦の家づくりに関わらせてもらうことで、私たちも新たな発見がたくさんありました。これからもご家族にピッタリのお住まいで、快適な生活を送ってください!今後とも末永くお付き合いさせていただきたいと思っております!
インタビューを終えて
豊富な経験と知識をお持ちだからこそ、潔く諦める部分と、しっかりこだわる部分を明確にし、効率良く進められたK様の家づくり。
長く住まう家だから・・・一時的なメリットに囚われることなく、家族の暮らしやすさを一番に考え、時とともに愛着が増す素材をふんだんに使用した賢い設計プランを見せていただきました。
生活を重ねる中で増えていく傷や汚れ、また経年劣化さえも楽しんで行ける、いつまでも愛情を持てる住まいのカタチ。
お子様が自由に遊びご夫婦が穏やかな時間を過ごせるような、ストレスを感じることなく日々暮らせる住環境は、この先も長くご家族と歴史を重ねるはずです。
たくさんの工務店・ハウスメーカーの中から山京建設を選んでいただいたこと、心より感謝いたします。これからも末永くお付き合いさせていただけますと幸いです。
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