グリーン住宅ポイント制度とは?わかりやすく解説!どんな商品に使える?
2020年12月15日以降に契約締結した新築住宅が対象となるグリーン住宅ポイント制度。
「グリーン住宅ポイント制度って何?」「ポイントはどんな商品に使えるの?」こんな風に思われる方も多いのかもしれません。
このページでは、住宅購入を検討中の方は必ず読むべき内容をご紹介。
グリーン住宅ポイント制度のデメリットまで初心者の方でもわかりやすくご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
グリーン住宅ポイント制度については、国土交通省「グリーン住宅ポイント制度(→外部ページ)」もあわせてご確認ください!
もくじ
グリーン住宅ポイント制度とは
グリーン住宅ポイント制度とは、対象の住宅を購入した際にポイントが付与される制度のことです。2020年初めより広まった新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ経済を取り戻すために2020年12月15日に閣議決定されました。
もらえる対象者や、もらったポイントは何に使えるのかなど、簡単に解説していきます。
対象となる住宅
グリーン住宅ポイント制度の対象となる住宅は、次のどちらかになります。
【対象住宅】
- 省エネルギー性能のある新築、既築、新築賃貸
- 断熱ドア、節水型トイレ、バリアフリーなどの工事をともなうリフォーム
大前提としてこれから新しく家を建てる、借りる、買う、もしくはリフォームする方が対象。
そして省エネルギー性能とは、”長く安心して暮らせる地震に強い家”や、”断熱性能のある窓・ドアを使った省エネルギー性能がある家”などといった住宅を指します。
地震が起きても損壊が少なく、安全にいつまでも長く住むことができる家を優遇する取り組みということになりますね。
尚、グリーン住宅ポイント制度は、2020年12月15日から2021年10月31日までに契約(工事請負契約)を締結した方限定になります。
【契約締結の期間】
- 2020年12月15日~2021年10月31日
それ以外の期間に購入した住宅は残念ながら対象にならないため注意が必要です。もし14日以前に購入された方でも、ハウスメーカーやリフォーム会社に相談することで調整可能な場合もあるので一度相談してみるといいでしょう。
ただし、グリーン住宅ポイント制度は、次世代住宅ポイント制度など他との併用は不可となるので注意が必要。
またこの期間は、現段階では正式決定となっておらず、期間が延びる可能性も十分にあるので都度確認すると良いでしょう。
ちなみに住宅の省エネルギー性能が高ければ高いほど、付与されるポイントが高くなります。
以下が発行ポイントです。特例条件なども設けられているので、実際にどれくらいのポイントが付与されるかについては建築プランをもとに算出してもらうようにしましょう。
住宅 | ポイント数/戸 |
---|---|
新築 | 30万~100万ポイント |
既存住宅購入 | 15万~30万ポイント |
新築賃貸(マンション等) | 10万ポイント |
リフォーム | 2千~30万ポイント |
(↑ ディスプレイサイズが小さい場合は横スクロールで表をご確認いただけます)
これらのポイントは、子育て世帯、三世代世帯、若者世帯、災害リスクの高い区域など、対象者によってもらえるポイントが変わってきます。
リフォームにおいては、若者・子育て世帯であれば、特例として45万~60万ポイントに引き上げられることがあるので、これから設計する場合は、省エネルギー性能が高い設備をつけると良いでしょう。
対象となる住宅性能の条件
グリーン住宅ポイント制度は、次の一定条件を満たしていなければなりません。
新築の場合(購入)
対象住宅 | ||
---|---|---|
新築購入 | ①高い省エネルギー性能 | ・認定長期優良住宅 ・認定低炭素建築物 ・性能向上計画認定住宅 ・ZEH のいずれか |
②省エネルギー基準に満たしている | ・断熱等級4 ・一次エネ等級4以上 の2つを満たす住宅 |
|
既築購入(中古) | ・空き家 ・東京から移住 ・災害リスクが高い区域 ・前の住宅を取り壊し購入 のいずれか |
|
新築賃貸 | 高い省エネ性能を有する | |
リフォーム | ・断熱、エコ設備(必須) ・バリアフリー など対象となる工事 |
(↑ ディスプレイサイズが小さい場合は横スクロールで表をご確認いただけます)
新築購入の①高い省エネルギー性能で出てきた対象となる住宅条件を、4つ簡単に解説していきます。
【認定長期優良住宅とは】
- 少なくとも100年は使用できる構造
- 地震の損壊が最小限に抑えられている
- ライフスタイルの変化に応じて間取りを変えられる住宅
- 断熱性能など省エネルギー性能がある
- 定期的な点検・補修の計画が立てられている
長期優良住宅の基準や条件は?申請するメリット&デメリットは?
【認定低炭素建築物とは】
- 二酸化炭素の排出を軽減している
- トイレなど節水対策している
【性能向上計画認定住宅とは】
- 太陽光などの自然を使った一次エネルギーの消費量が基準値を超えている
【ZEH(ゼッチ)とは】
- 高断熱で無駄にエネルギーを消費させない
- 高い性能省エネ設備
- 太陽光パネルなどでエネルギーを生み出す
新築購入で最大100万ポイントを得るには、上記4つのいずれかに当てはまる必要があります。つまり、いつまでも長く安心に暮らせるような住宅であることが条件ということになります。
上記4つに当てはまらなくとも、省エネ基準(断熱等級4、一時エネルギー等級4以上)を満たす住宅であれば、最大60万ポイントがもらえます。
グリーン住宅ポイント制度の交換対象商品は?
グリーン住宅ポイント制度でもらったポイントは、テレワークに関する設備設置や、感染症予防対策、防災に関する追加工事費または商品などと交換可能です。
1ポイント=1円相当で交換でき、他にも子育て関連、健康関連の商品などにも使えます。
例えば、テレワークにともなうワークスペースを確保したい場合に、その追加工事費をポイントで支払うことができます。
グリーン住宅ポイント制度のメリット&デメリット
グリーン住宅ポイント制度を利用するメリットとデメリットをご紹介していきます。
【メリット】
- ポイントを使ってライフスタイルに合わせた追加工事、商品を購入できる
- 省エネルギー設備で地球環境に良い住宅を建てられる
- 省エネルギー設備はランニングコストが低い
- 災害に強い家に住める
太陽光発電システム、エネファーム、エコキュートなどの省エネルギー設備は、初期費用が高いものの、数年で元が取れるほどランニングコストが低い傾向にあります。
【デメリット】
- 省エネルギー性能のある住宅は比較的費用が高い
- ポイントに使える追加工事や商品が限られている
ポイントに使える追加工事や商品は、感染症予防対策、防災、子育て・健康関連と決められています。実用的なものが対象となるため、工事内容や商品によっては景観など悪くなる可能性があります。
まとめ
今回はグリーン住宅ポイント制度について解説しました。
【ポイント】
- グリーン住宅ポイント制度とは住宅購入時にポイントがもらえる制度
- 2020年12月15日以降に契約締結した方が対象
- 物件や省エネルギー性能によってもらえるポイントが異なる
- 若者、子育て世帯はもらえるポイントが増える
- もらったポイントは追加工事費や商品と交換できる
グリーン住宅ポイント制度について理解できましたでしょうか。
せっかく住宅を建てるなら、50年、100年と長く住める物件がいいですよね。もらったポイントを何に使うかなども考慮しつつ、より良い家づくりを検討しましょう。